九州の玄関口、関門海峡を望む北九州市門司区。
ウォーターフロントとして観光化が進んでいる門司港レトロに新しい観光の目玉が出来ました。それが、4月26日から運行を開始したトロッコ観光列車「潮風号」です。
今回は2009年4月30日に友人と門司港レトロに行ったときのレポート、観光列車「潮風号」編を書いていこうと思います。
トロッコ観光列車潮風号(関門海峡めかり駅付近で撮影)
■観光列車「潮風号」概要
観光列車「潮風号」は平成筑豊鉄道が運営するトロッコ観光列車。廃線になった引き込み線を再利用した「やまぎんレトロライン」という線を走る列車です。
「やまぎんレトロライン」は九州鉄道記念館駅から関門海峡めかり駅までの約2。1キロを結びます。間に出光美術館駅とノーフォーク広場駅があり、合計4つの駅があります。
九州鉄道記念館駅から関門海峡めかり駅までの所要時間は約10分。一日13往復します。運転日は原則的に土日祝日。GW期間中や夏休み期間中などは毎日運行します。
車両は2台の客車にディーゼル機関車を前後に1台ずつ連結した4両編成。1号車が指定席車、2号車が自由席車になっています。
客車は2輌で前後に動力車が付く
運賃は大人300円、子供150円。座席指定券100円。ちなみに往復に便利な2回きっぷというものがあって500円で販売しています。乗車券は当日駅で購入もできますが、全国のローソンチケットでも予約と購入が可能です。
■観光列車潮風号乗車体験記1「乗車時の様子」
九州鉄道記念館駅は、門司港駅と九州鉄道記念館の間にあります。私は13時45分九州鉄道記念館駅発の列車に乗りました。
九州鉄道記念館駅に停車中の潮風号。
駅に着いたのは発車10分前。
GWの谷間だったこの日。混雑は予想しているほどではありませんでしたが、すでにそこそこの乗客がホームに並んでいました。
券売機で自由席券を購入。券は並ぶこともなくすんなり購入できました。乗車券購入者が並ぶ用のテントが立てられていたので、タイミングによっては並ばないと買えなかったかもしれません。
駅のホームはそれほど広くはない感じです。指定席と自由席別々に並びます。
出発5分前に列車がホームに入ってきます。ブルートレインを思わせる青を基本にしたデザインの車両です。動力車は小さいです。10tの小型機関車では日本最小クラスとのこと。このディーゼル機関車は以前は南阿蘇で活躍していたもの(1980年製造BD10型ディーゼル車DB101、DB102)。客車は島原鉄道のトロッコ列車の客車だったもの(1067年製造のトラ70000形貨車改造車。改造後の型番はトラ701とトラ702)らしいです。
■観光列車「潮風号」乗車体験記2「車内の様子」
降りる人を待って乗り込みます。客車のドアは片側に1カ所です。車内は指定席42席、自由席36席です。関門海峡めかり駅に行く列車は前が1号車、後ろが2号車でした。
自由席車には前と後ろに立ち席用のスペースがあります。トロッコ列車とはいえ、窓は大きくとられていて、景色が十分楽しめるつくりになってました。雨降りでも運行できるように開閉できるガラス窓になってました。
客車の車内は思っていたより広い感じがしました。座席は木製のボックス席。背もたれは低く設定されてます。この日、自由席車内はほぼ満員。36席の定員に対して50人程度乗っていたでしょうか。指定席もほぼ埋まっていたようです。
各車両には1人以上の乗務員が乗車していて、ガイドアナウンスや接客、安全確認業務などおこなってました。
乗り心地は、それほどいいものではなかったですね。まあ、トロッコ列車だしこんなもんでしょう。スピードも出ないし、ブレーキもけっこうカックンって感じだし、立って乗る時はちょっと気をつけたほうがいいかもしれません。
座席を選べるとしたら、海側が断然お勧めです。私は陸側だったので、景色がイマイチだった気がしました。途中の各駅の停車時間は短いです。乗降客もわずかなものでした。
■観光列車潮風号乗車体験記3「トンネル内での仕掛け」
やまぎんメトロラインのノーフォーク広場駅と関門海峡めかり駅の間には長いトンネルがあります。古城山(めかり公園)を抜けて反対側に出るためのトンネルです。このトンネルを通るとき、客車天井に書いてある魚などの絵がブラックライトで光ります。なかなか幻想的な光景です。
そんなこんなしているうちに終点の関門海峡めかり駅に到着です。駅を出ると正面に関門海峡と対岸の下関。うしろは古城山(めかり公園)、左手に関門橋が見渡せます。
関門橋目指して海沿いを5分ほど歩くと旧正月の和布刈神事でおなじみの和布刈神社です。そのすぐ隣に関門トンネル人道へ降りるエレベーターがある建物があります。
この日、私は関門トンネル人道を歩き、下関へ出て、唐戸桟橋から関門連絡船で門司港まで帰ってきました。このルートがこれからの門司港レトロ散策の定番ルートになりそうな気がします。
■観光列車「潮風号」まとめ
昼休みで駅に待機中の潮風号
今回、私は初めてトロッコ列車というものに乗った訳ですが、普通の観光列車と違って、こういうのも味があっていいですね。
いま思えば、ノーフォーク広場駐車場手前に廃線と廃トンネルがあったことは昔から知ってました。まさかその線路を列車で走れる日が来るなんて、予想もしなかったですね。ホントそういう意味でも感激しました。
今回の乗車は狙って行った訳ではなかったんですが、偶然にも運行開始直後で運行日だったのがラッキーでした。料金も安いですし、門司港レトロ観光のプランに組み込みやすいとも思います。
私のように門司港と下関をぐるりと回るプランに組み込んでも良し、片道だけ乗って、帰りはゆっくり散策しながら歩いて帰ってくるも良し。ピンポイントで移動の手段に使っても良し。他の交通機関とセットの券なんていうのもありますし、門司港レトロを観光する時は是非利用してみてください。
トロッコ観光列車「潮風号」公式サイトはこちら。門司港レトロの観光情報はこちらからどうぞ。
ウォーターフロントとして観光化が進んでいる門司港レトロに新しい観光の目玉が出来ました。それが、4月26日から運行を開始したトロッコ観光列車「潮風号」です。
今回は2009年4月30日に友人と門司港レトロに行ったときのレポート、観光列車「潮風号」編を書いていこうと思います。
トロッコ観光列車潮風号(関門海峡めかり駅付近で撮影)
■観光列車「潮風号」概要
観光列車「潮風号」は平成筑豊鉄道が運営するトロッコ観光列車。廃線になった引き込み線を再利用した「やまぎんレトロライン」という線を走る列車です。
「やまぎんレトロライン」は九州鉄道記念館駅から関門海峡めかり駅までの約2。1キロを結びます。間に出光美術館駅とノーフォーク広場駅があり、合計4つの駅があります。
九州鉄道記念館駅から関門海峡めかり駅までの所要時間は約10分。一日13往復します。運転日は原則的に土日祝日。GW期間中や夏休み期間中などは毎日運行します。
車両は2台の客車にディーゼル機関車を前後に1台ずつ連結した4両編成。1号車が指定席車、2号車が自由席車になっています。
客車は2輌で前後に動力車が付く
運賃は大人300円、子供150円。座席指定券100円。ちなみに往復に便利な2回きっぷというものがあって500円で販売しています。乗車券は当日駅で購入もできますが、全国のローソンチケットでも予約と購入が可能です。
■観光列車潮風号乗車体験記1「乗車時の様子」
九州鉄道記念館駅は、門司港駅と九州鉄道記念館の間にあります。私は13時45分九州鉄道記念館駅発の列車に乗りました。
九州鉄道記念館駅に停車中の潮風号。
駅に着いたのは発車10分前。
GWの谷間だったこの日。混雑は予想しているほどではありませんでしたが、すでにそこそこの乗客がホームに並んでいました。
券売機で自由席券を購入。券は並ぶこともなくすんなり購入できました。乗車券購入者が並ぶ用のテントが立てられていたので、タイミングによっては並ばないと買えなかったかもしれません。
駅のホームはそれほど広くはない感じです。指定席と自由席別々に並びます。
出発5分前に列車がホームに入ってきます。ブルートレインを思わせる青を基本にしたデザインの車両です。動力車は小さいです。10tの小型機関車では日本最小クラスとのこと。このディーゼル機関車は以前は南阿蘇で活躍していたもの(1980年製造BD10型ディーゼル車DB101、DB102)。客車は島原鉄道のトロッコ列車の客車だったもの(1067年製造のトラ70000形貨車改造車。改造後の型番はトラ701とトラ702)らしいです。
潮風号機関車の運転室部分。 | 2号車(自由席)に乗車。 |
■観光列車「潮風号」乗車体験記2「車内の様子」
降りる人を待って乗り込みます。客車のドアは片側に1カ所です。車内は指定席42席、自由席36席です。関門海峡めかり駅に行く列車は前が1号車、後ろが2号車でした。
自由席車には前と後ろに立ち席用のスペースがあります。トロッコ列車とはいえ、窓は大きくとられていて、景色が十分楽しめるつくりになってました。雨降りでも運行できるように開閉できるガラス窓になってました。
客車の車内は思っていたより広い感じがしました。座席は木製のボックス席。背もたれは低く設定されてます。この日、自由席車内はほぼ満員。36席の定員に対して50人程度乗っていたでしょうか。指定席もほぼ埋まっていたようです。
潮風号2号車の様子。 | 潮風号1号車の様子。 |
各車両には1人以上の乗務員が乗車していて、ガイドアナウンスや接客、安全確認業務などおこなってました。
乗り心地は、それほどいいものではなかったですね。まあ、トロッコ列車だしこんなもんでしょう。スピードも出ないし、ブレーキもけっこうカックンって感じだし、立って乗る時はちょっと気をつけたほうがいいかもしれません。
座席を選べるとしたら、海側が断然お勧めです。私は陸側だったので、景色がイマイチだった気がしました。途中の各駅の停車時間は短いです。乗降客もわずかなものでした。
■観光列車潮風号乗車体験記3「トンネル内での仕掛け」
やまぎんメトロラインのノーフォーク広場駅と関門海峡めかり駅の間には長いトンネルがあります。古城山(めかり公園)を抜けて反対側に出るためのトンネルです。このトンネルを通るとき、客車天井に書いてある魚などの絵がブラックライトで光ります。なかなか幻想的な光景です。
客車天井にうっすら描かれた絵が… | トンネル内で光る! |
そんなこんなしているうちに終点の関門海峡めかり駅に到着です。駅を出ると正面に関門海峡と対岸の下関。うしろは古城山(めかり公園)、左手に関門橋が見渡せます。
関門橋目指して海沿いを5分ほど歩くと旧正月の和布刈神事でおなじみの和布刈神社です。そのすぐ隣に関門トンネル人道へ降りるエレベーターがある建物があります。
この日、私は関門トンネル人道を歩き、下関へ出て、唐戸桟橋から関門連絡船で門司港まで帰ってきました。このルートがこれからの門司港レトロ散策の定番ルートになりそうな気がします。
■観光列車「潮風号」まとめ
昼休みで駅に待機中の潮風号
今回、私は初めてトロッコ列車というものに乗った訳ですが、普通の観光列車と違って、こういうのも味があっていいですね。
いま思えば、ノーフォーク広場駐車場手前に廃線と廃トンネルがあったことは昔から知ってました。まさかその線路を列車で走れる日が来るなんて、予想もしなかったですね。ホントそういう意味でも感激しました。
今回の乗車は狙って行った訳ではなかったんですが、偶然にも運行開始直後で運行日だったのがラッキーでした。料金も安いですし、門司港レトロ観光のプランに組み込みやすいとも思います。
私のように門司港と下関をぐるりと回るプランに組み込んでも良し、片道だけ乗って、帰りはゆっくり散策しながら歩いて帰ってくるも良し。ピンポイントで移動の手段に使っても良し。他の交通機関とセットの券なんていうのもありますし、門司港レトロを観光する時は是非利用してみてください。
トロッコ観光列車「潮風号」公式サイトはこちら。門司港レトロの観光情報はこちらからどうぞ。
福岡―門司港レトロ・柳川 (ことりっぷ) 昭文社 2008-02 売り上げランキング : 71101 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■「門司港レトロ」関連記事
【門司港レトロ】九州鉄道記念館
【門司港レトロ】関門海峡を歩いて渡る〜関門トンネル人道〜