お待たせしました。年末年始の冬の大遠征レポート第4回、横須賀軍港めぐり後編です。前編はこちら。
前回は横須賀本港に停泊していた海上自衛隊艦艇とアメリカ海軍艦艇を見ていきました。クルーズ船は一旦港から東京湾に出て、吾妻島を回って長浦港に向かいます。今回の記事はここからです。
長浦港は横須賀本港より北西に位置していて、海上自衛隊の艦艇と民間の艦艇が停泊しています。こちらには自衛艦隊司令部や海上自衛隊艦船補給処の施設もあるようです。

長浦港。こちらにも補助艦艇を中心に、多くの海上自衛隊の艦艇が停泊しているのが見えます。

「U.S.Navy YCV-20」とあります。アメリカ軍の平台船のようです。クレーン車が乗ってるのが見えますが、実はカウントダウンイベントに向けた花火打ち上げの準備をしているらしいです。アメリカ軍の平台船から打ち上げるのですね。

特徴的なノーズを持つ艦艇が並んでます。一番手前、艦番号5105は海洋観測艦「にちなん」です。海底地形・地質、海流、地磁気、水質などを調査する艦艇です。潜水艦の作戦や機雷戦のための海洋データを収集します。
奥の2隻も海洋観測艦で「わかさ(AGS-5104)」「しょうなん(AGS-5106)」です。すべて横須賀所属です。


海洋調査船3隻横並び。


観測のためにいろいろな観測装置が積まれているのがわかります。無人潜水装置(ROV)も装備しているそうです。



艦番号405番の特殊艦艇は潜水艦救難母艦「ちよだ(AS-405)」です。潜水艦救難艦と潜水母艦の機能を兼ね備えた艦になります。
潜水母艦とは、潜水艦の支援をする船で、潜水艦に燃料や弾薬、食料などの補給をするのはもちろんのこと、狭くて居住性の悪い潜水艦の乗員を休ませる為の施設を備えた船のことです。
呉の「ちはや」は潜水艦救難艦(ASR)。こちらは潜水艦救難母艦(AS)。去年のクルーズで「この潜水艦救難母艦は日本には横須賀のこの1隻しかいません」と案内されていて「ちょっとまで「ちはや」がいるじゃないか!?」ってツッコミを入れたものですが、たしかに救難母艦は「ちよだ」だけでした…。
今回は姿が見えませんが、中央部分に深海救難艇(DSRV)を搭載しています。
最近、後継の潜水艦救難艦(ASR-404)が進水式を迎え同じ「ちよだ」と命名されたのも記憶に新しです。この二代目「ちよだ」は「ちはや」の拡大型とされてるそうです。





続いて見えてきたのが、艦番号171番、護衛艦「はたかぜ(DDG-171)」でございます。前後に見覚えのある速射砲が1門ずつあり、前方に単装のミサイル発射機、そしてアスロック。この装備、すごく見慣れた配置…と思ったのですけど、佐世保の「しまかぜ(DDG-172)」と同じですね。「しまかぜ」ははたかぜ型の2番艦となります。


後方に単装速射砲のある姿は昔の軍艦を思い出させますね。


「はたかぜ」に並んで停泊しているのは掃海母艦の「うらが(MST-463)」になります。掃海母艦とは機雷の除去を行う掃海任務につく掃海艇や航空機の支援や補給を行う船です。
うらが型掃海母艦の1番艦で、呉に所属する「ぶんご」はこれの2番艦となります。うらが型は掃海母艦としての機能のほかに、機雷敷設艦としての機能も持ってるそうです。

こちらは掃海艦。退役艦で、解体を待ってるところでしょう。艦番号302がうっすらと見えます。やえやま型掃海艦「つしま(MSO-302)」のようです。去年の7月1日に除籍されました。掃海艦は掃海艇より大型の船です。

左にいる艦番号606番はえのしま型掃海艇「はつしま(MSC-606)」、右にいる艦番号303番はやえやま型掃海艦「はちじょう(MSO-303)」です。掃海艇は600番代、掃海艦は300番代が付けられてるようですね。

退役掃海艦2隻。左は「やえやま(MSO-301)」。こちらは去年の6月28日に除籍されました。右は上で紹介した「つしま」ですね。

こちらは艦番号605番、えのしま型掃海艇「ちちじま(MSC-605)」です。最新型の掃海艇である”えのしま型”の最大の特徴は船体がそれまでの木造から強化プラスチック(FRP)になったところです。えのしま型掃海艇は現在3隻あり、その全てが横須賀に所属しています。

長浦港には海上保安庁の艦艇も停泊していました。こちらはてしお型巡視船「たかとり(PM-14)」。艦橋の窓が丸いのが特徴でしょうか?就役当初は「せんだい」という名前だったようです。「つるみ」と変わり、横須賀配属になって「たかとり」となった模様。巡視船はけっこう改名があるのですね。

こちらはびざん型巡視船「あしたか(PS-07)」。ちなみにPM型は中型巡視船、PS型は小型巡視船に付けられる型式のようです。

そしてクルーズ船は長浦港と横須賀本港をつなぐ新井掘割水路に入っていきます。この水路は1996年(明治19年)に海軍が交通路確保の為に横須賀造船所に命じて掘削したもので、1889年(明治22年)に完成しました。その為、箱崎半島であった部分が吾妻島という島になりました。
吾妻島はかつては海軍の燃料弾薬庫が置かれてました。明治時代にはコレラ患者の隔離に使われいたこともあったようです。現在では海上自衛隊の米海軍が共同利用しているとのこと。島を何に使っているのか、どういう作業をしているのかは公表されてないということで、地元の人でも島の存在を知らない人も少なくないとか。
水路の奥に海上自衛隊の吉倉桟橋に停泊している艦艇が見えますね。

クルーズ船は水路を進んでいきます。

燃料補給の施設でしょうか?

水路出口付近から見た米軍基地。タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「アンティータム」が見えますね。

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「バリー」。奥にいる艦番号62番のイージス艦は、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「フィッツジェラルド」です。

アメリカ軍の空母「ロナルド・レーガン」。ここで見納めです。

これまた珍しい艦艇が停泊していますよ。はしだて型特務艦「はしだて(ASY-91)」です。「迎賓艦(艇)」と呼ばれる艦艇で、国内外からの賓客を迎えての式典や会議、会食の為に使われる船です。現在、海上自衛隊では唯一の特務艦となっています。
迎賓艇としては過去に「ゆうちどり」「はやぶさ」「ひよどり」などが過去にありましたがどれも掃海艇や駆潜艇(潜水艦の駆逐を任務とする小型艦艇)からの改装によるもので、建造当初から迎賓艇として造られたのはこの「はしだて」が初めてです。


「はしだて」の隣に停泊してるYDT03と書かれてる艦艇は水中処分母船3号。水中処分母船とは潜水作業支援船の船級のひとつ。潜水作業と爆発物揚収作業をする水中処分隊の母船となります。


こちらの艦番号4305はひうち型多用途支援艦「えんしゅう(AMS-4305)」です。同型の艦を佐世保でよく見ますね。「あまくさ(AMS-4303)」です。倉島岸壁の奥によく停泊してます。
多用途支援艦は射撃訓練支援のほか、自走不能になった艦艇を曳航できる強力な機関出力を持っています。消火機能なども備えており、救難、物資輸送、離島への災害派遣など、多用な目的に対応できる艦艇であります。

そして吉倉桟橋に停泊する艦艇を見ながら汐入桟橋に戻っていきます。前回、前々回にご紹介した艦とかぶるかもしれませんが、改めて見ていきましょう。
まず見えてきたのは艦番号153番、あさぎり型護衛艦「ゆうぎり(DD-153)」です。あさぎり型は後部のヘリ格納庫が特徴的ですね。同型艦に呉の「うみぎり」、佐世保の「さわぎり」「あまぎり」などがいます。


「ゆうぎり」の隣に停泊している艦番号111番はたかなみ型護衛艦「おおなみ」です。とても覚えやすい艦番号ですよね。たかなみ型は比較的新しい艦で、現役で最新鋭のあきづき型の前級の型となります。隣の「ゆうぎり」とくらべてみると、新旧の護衛艦の違いがわかりますね。
新しいタイプの護衛艦は全体がカクカクしてます。煙突の形をみるとわかりやすいですね。丸いのが古い護衛艦で、四角いのが新しい護衛艦だと覚えておくといいかもしれません。これはステルス性を考慮したデザインになってるからなんだそうです。船首の形や速射砲の形も違いますね。

次に見えてきたのが、艦番号423番、とわだ型補給艦「ときわ(AOE-423)」です。1番艦(ネームシップ)の「とわだ」は呉にいましたね。佐世保にも同型艦の「はまな」がいます。最新鋭のましゅう型にくらべると一回り小さいものの、護衛艦と並ぶとやはり大きいですね。

「ときわ」の隣にいる艦番号6102番、試験艦「あすか」です。試験専用の艦艇で、省力化やステルス化を目的とした艦載兵器実験艦です。



試験艦「あすか」。汎用護衛艦のような姿をしてますが、速射砲が無いのがちょっと違和感。兵装としてはVLSミサイル発射機8セルと3連装単魚雷発射管1基を装備しています。



護衛艦「いかづち」。電飾の準備がされているのが見えますね。



最初の景色に戻ってきました。

「いづも」で乗組員がなにやら作業しています。カウントダウンイベントに向けての準備ですかね?

クルーズ出港時には見られなかった電飾の線が張られていました。



博多湾では後ろ姿しか見れなかったので、横須賀で前からの姿をたっぷり眺められて良かったです。

ドライドックの前に停泊していた米軍の作業船。

最後にもう一度、自衛隊潜水艦と米軍イージス艦の姿を。横須賀ならではの景色です。

そういう訳で、汐入桟橋に戻ってきました。45分の横須賀軍港めぐり、寒かったけど、たくさんの艦艇が見れてとても楽しかったです。特に米軍基地のほうは陸地からはなかなか見れないので、海から見れるこの軍港めぐりクルーズはとても良かったです。
そしてガイドさんの案内もユーモアたっぷりで面白い。呉や佐世保、舞鶴のクルーズとは一味ちがった軍港クルーズが楽しめると思います。チケット番号によるクルーズ後のお楽しみ抽選会も横須賀ならではですしね。
横須賀軍港めぐり、また今度横須賀に行く機会があればまた行きたいです。
さて、次回はフォロワーの元住吉の伊藤さんと合流して念願の居酒屋「空母信濃」などに連れて行ってもらった模様をお送りしたいと思います。
(関連記事)
冬の大遠征1「げんこつハンバーグと富士山」
冬の大遠征2「横須賀護衛艦ウォッチング」
冬の大遠征3「横須賀軍港めぐり・前編」
前回は横須賀本港に停泊していた海上自衛隊艦艇とアメリカ海軍艦艇を見ていきました。クルーズ船は一旦港から東京湾に出て、吾妻島を回って長浦港に向かいます。今回の記事はここからです。
長浦港は横須賀本港より北西に位置していて、海上自衛隊の艦艇と民間の艦艇が停泊しています。こちらには自衛艦隊司令部や海上自衛隊艦船補給処の施設もあるようです。

長浦港。こちらにも補助艦艇を中心に、多くの海上自衛隊の艦艇が停泊しているのが見えます。

「U.S.Navy YCV-20」とあります。アメリカ軍の平台船のようです。クレーン車が乗ってるのが見えますが、実はカウントダウンイベントに向けた花火打ち上げの準備をしているらしいです。アメリカ軍の平台船から打ち上げるのですね。

特徴的なノーズを持つ艦艇が並んでます。一番手前、艦番号5105は海洋観測艦「にちなん」です。海底地形・地質、海流、地磁気、水質などを調査する艦艇です。潜水艦の作戦や機雷戦のための海洋データを収集します。
奥の2隻も海洋観測艦で「わかさ(AGS-5104)」「しょうなん(AGS-5106)」です。すべて横須賀所属です。


海洋調査船3隻横並び。


観測のためにいろいろな観測装置が積まれているのがわかります。無人潜水装置(ROV)も装備しているそうです。



艦番号405番の特殊艦艇は潜水艦救難母艦「ちよだ(AS-405)」です。潜水艦救難艦と潜水母艦の機能を兼ね備えた艦になります。
潜水母艦とは、潜水艦の支援をする船で、潜水艦に燃料や弾薬、食料などの補給をするのはもちろんのこと、狭くて居住性の悪い潜水艦の乗員を休ませる為の施設を備えた船のことです。
呉の「ちはや」は潜水艦救難艦(ASR)。こちらは潜水艦救難母艦(AS)。去年のクルーズで「この潜水艦救難母艦は日本には横須賀のこの1隻しかいません」と案内されていて「ちょっとまで「ちはや」がいるじゃないか!?」ってツッコミを入れたものですが、たしかに救難母艦は「ちよだ」だけでした…。
今回は姿が見えませんが、中央部分に深海救難艇(DSRV)を搭載しています。
最近、後継の潜水艦救難艦(ASR-404)が進水式を迎え同じ「ちよだ」と命名されたのも記憶に新しです。この二代目「ちよだ」は「ちはや」の拡大型とされてるそうです。





続いて見えてきたのが、艦番号171番、護衛艦「はたかぜ(DDG-171)」でございます。前後に見覚えのある速射砲が1門ずつあり、前方に単装のミサイル発射機、そしてアスロック。この装備、すごく見慣れた配置…と思ったのですけど、佐世保の「しまかぜ(DDG-172)」と同じですね。「しまかぜ」ははたかぜ型の2番艦となります。


後方に単装速射砲のある姿は昔の軍艦を思い出させますね。


「はたかぜ」に並んで停泊しているのは掃海母艦の「うらが(MST-463)」になります。掃海母艦とは機雷の除去を行う掃海任務につく掃海艇や航空機の支援や補給を行う船です。
うらが型掃海母艦の1番艦で、呉に所属する「ぶんご」はこれの2番艦となります。うらが型は掃海母艦としての機能のほかに、機雷敷設艦としての機能も持ってるそうです。

こちらは掃海艦。退役艦で、解体を待ってるところでしょう。艦番号302がうっすらと見えます。やえやま型掃海艦「つしま(MSO-302)」のようです。去年の7月1日に除籍されました。掃海艦は掃海艇より大型の船です。

左にいる艦番号606番はえのしま型掃海艇「はつしま(MSC-606)」、右にいる艦番号303番はやえやま型掃海艦「はちじょう(MSO-303)」です。掃海艇は600番代、掃海艦は300番代が付けられてるようですね。

退役掃海艦2隻。左は「やえやま(MSO-301)」。こちらは去年の6月28日に除籍されました。右は上で紹介した「つしま」ですね。

こちらは艦番号605番、えのしま型掃海艇「ちちじま(MSC-605)」です。最新型の掃海艇である”えのしま型”の最大の特徴は船体がそれまでの木造から強化プラスチック(FRP)になったところです。えのしま型掃海艇は現在3隻あり、その全てが横須賀に所属しています。

長浦港には海上保安庁の艦艇も停泊していました。こちらはてしお型巡視船「たかとり(PM-14)」。艦橋の窓が丸いのが特徴でしょうか?就役当初は「せんだい」という名前だったようです。「つるみ」と変わり、横須賀配属になって「たかとり」となった模様。巡視船はけっこう改名があるのですね。

こちらはびざん型巡視船「あしたか(PS-07)」。ちなみにPM型は中型巡視船、PS型は小型巡視船に付けられる型式のようです。

そしてクルーズ船は長浦港と横須賀本港をつなぐ新井掘割水路に入っていきます。この水路は1996年(明治19年)に海軍が交通路確保の為に横須賀造船所に命じて掘削したもので、1889年(明治22年)に完成しました。その為、箱崎半島であった部分が吾妻島という島になりました。
吾妻島はかつては海軍の燃料弾薬庫が置かれてました。明治時代にはコレラ患者の隔離に使われいたこともあったようです。現在では海上自衛隊の米海軍が共同利用しているとのこと。島を何に使っているのか、どういう作業をしているのかは公表されてないということで、地元の人でも島の存在を知らない人も少なくないとか。
水路の奥に海上自衛隊の吉倉桟橋に停泊している艦艇が見えますね。

クルーズ船は水路を進んでいきます。

燃料補給の施設でしょうか?

水路出口付近から見た米軍基地。タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「アンティータム」が見えますね。

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「バリー」。奥にいる艦番号62番のイージス艦は、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「フィッツジェラルド」です。

アメリカ軍の空母「ロナルド・レーガン」。ここで見納めです。

これまた珍しい艦艇が停泊していますよ。はしだて型特務艦「はしだて(ASY-91)」です。「迎賓艦(艇)」と呼ばれる艦艇で、国内外からの賓客を迎えての式典や会議、会食の為に使われる船です。現在、海上自衛隊では唯一の特務艦となっています。
迎賓艇としては過去に「ゆうちどり」「はやぶさ」「ひよどり」などが過去にありましたがどれも掃海艇や駆潜艇(潜水艦の駆逐を任務とする小型艦艇)からの改装によるもので、建造当初から迎賓艇として造られたのはこの「はしだて」が初めてです。


「はしだて」の隣に停泊してるYDT03と書かれてる艦艇は水中処分母船3号。水中処分母船とは潜水作業支援船の船級のひとつ。潜水作業と爆発物揚収作業をする水中処分隊の母船となります。


こちらの艦番号4305はひうち型多用途支援艦「えんしゅう(AMS-4305)」です。同型の艦を佐世保でよく見ますね。「あまくさ(AMS-4303)」です。倉島岸壁の奥によく停泊してます。
多用途支援艦は射撃訓練支援のほか、自走不能になった艦艇を曳航できる強力な機関出力を持っています。消火機能なども備えており、救難、物資輸送、離島への災害派遣など、多用な目的に対応できる艦艇であります。

そして吉倉桟橋に停泊する艦艇を見ながら汐入桟橋に戻っていきます。前回、前々回にご紹介した艦とかぶるかもしれませんが、改めて見ていきましょう。
まず見えてきたのは艦番号153番、あさぎり型護衛艦「ゆうぎり(DD-153)」です。あさぎり型は後部のヘリ格納庫が特徴的ですね。同型艦に呉の「うみぎり」、佐世保の「さわぎり」「あまぎり」などがいます。


「ゆうぎり」の隣に停泊している艦番号111番はたかなみ型護衛艦「おおなみ」です。とても覚えやすい艦番号ですよね。たかなみ型は比較的新しい艦で、現役で最新鋭のあきづき型の前級の型となります。隣の「ゆうぎり」とくらべてみると、新旧の護衛艦の違いがわかりますね。
新しいタイプの護衛艦は全体がカクカクしてます。煙突の形をみるとわかりやすいですね。丸いのが古い護衛艦で、四角いのが新しい護衛艦だと覚えておくといいかもしれません。これはステルス性を考慮したデザインになってるからなんだそうです。船首の形や速射砲の形も違いますね。

次に見えてきたのが、艦番号423番、とわだ型補給艦「ときわ(AOE-423)」です。1番艦(ネームシップ)の「とわだ」は呉にいましたね。佐世保にも同型艦の「はまな」がいます。最新鋭のましゅう型にくらべると一回り小さいものの、護衛艦と並ぶとやはり大きいですね。

「ときわ」の隣にいる艦番号6102番、試験艦「あすか」です。試験専用の艦艇で、省力化やステルス化を目的とした艦載兵器実験艦です。



試験艦「あすか」。汎用護衛艦のような姿をしてますが、速射砲が無いのがちょっと違和感。兵装としてはVLSミサイル発射機8セルと3連装単魚雷発射管1基を装備しています。



護衛艦「いかづち」。電飾の準備がされているのが見えますね。



最初の景色に戻ってきました。

「いづも」で乗組員がなにやら作業しています。カウントダウンイベントに向けての準備ですかね?

クルーズ出港時には見られなかった電飾の線が張られていました。



博多湾では後ろ姿しか見れなかったので、横須賀で前からの姿をたっぷり眺められて良かったです。

ドライドックの前に停泊していた米軍の作業船。

最後にもう一度、自衛隊潜水艦と米軍イージス艦の姿を。横須賀ならではの景色です。

そういう訳で、汐入桟橋に戻ってきました。45分の横須賀軍港めぐり、寒かったけど、たくさんの艦艇が見れてとても楽しかったです。特に米軍基地のほうは陸地からはなかなか見れないので、海から見れるこの軍港めぐりクルーズはとても良かったです。
そしてガイドさんの案内もユーモアたっぷりで面白い。呉や佐世保、舞鶴のクルーズとは一味ちがった軍港クルーズが楽しめると思います。チケット番号によるクルーズ後のお楽しみ抽選会も横須賀ならではですしね。
横須賀軍港めぐり、また今度横須賀に行く機会があればまた行きたいです。
さて、次回はフォロワーの元住吉の伊藤さんと合流して念願の居酒屋「空母信濃」などに連れて行ってもらった模様をお送りしたいと思います。
(関連記事)
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