今回も前回に引き続き3月8日〜9日に実施した「春の青春18きっぷで行く山陰の旅」をお送りします。今回は一畑電車乗り鉄と一畑電車が舞台になってる映画「RAILWAYS〜49歳で電車の運転士になった男の物語〜」のロケ地巡りのレポートをお送りします。
僕が映画「RAILWAYS」との出会いは、2年前の夏、今回のように青春18きっぷで山陰を訪れた時のことでした。
京都から福知山へ行き、そこから北近畿タンゴ鉄道で天橋立と舞鶴とまわり、富岡から山陰本線で宿泊予定の松江に向かってるときに事件はおきました。夕方から降りだした雨は次第に豪雨に変わり、雨量計の値が規定値を超えた為に城崎温泉近くの山中で列車が停まってしまいました。
2時間くらい停車してましたが、車内で僕と同じ18キッパーで僕と同じく松江にホテルを取っているおじさいとお兄さんと仲良くなりました。いつ列車が動くかわからない状況で「同じ松江に着けるかどうかわからない者同士、運命共同体や!」ってなノリで運転再開を待ちました。山中で列車が停まるなんて初めてのことで心細かったので、話し相手がいるのは大変心強かったです。
列車が動き出した後も、松江までご一緒しました。その2人が「RAILWAYS」という映画のロケ地巡りをするというので、その映画を見たことのない僕はとても興味を持って、旅行から帰ってレンタルで借りてみました。
正直そんなに期待はしてなかったのですが、見てみるととても感動する映画だったので、何度も見たいと思ってBlu-rayを購入しました。今では僕の好きな映画として5本指にはいるほどの作品になってます。映画館で見られなかったのがとても残念でした。
「RAILWAYS」については感想をこのブログでも書いてますんで興味ある方はどうぞ。
映画は本編も良かったですが、スタッフロールの出雲の田園風景を走る一畑電車が走っていくシーンがとても綺麗でとても印象に残っています。行った時には気が付かなかったけど、出雲ってこんなに綺麗な田園風景やったんだと出雲を再評価しました。
そして改めて一畑電車乗ってロケ地巡りに行きたいと思い、幾年月。…いや2年なんですけどねw 何度か山陰旅行を計画したものの、その度に諸事情で中止に。
なかでも昨年の夏の計画は悲惨な結果に終わりました。集中豪雨で山陰本線などが不通になり、さらに予定日に台風が来てしまうという呪われた状況に…。その時は代わりに台風の影響の少なそうな南九州に行ったのですが、そこでも雨に祟られました。
そんなこんなでやっとのことでロケ地巡りを決行することができました。それだけ想い入れも強かったです。
それでは、まずは松江しんじ湖温泉駅からスタートです。
まずは窓口で1日フリー乗車券を買います。1500円です。ちなみに自動券売機でも買えますが、通常の切符になるので、乗車記念として窓口でこの硬券きっぷを購入することをお勧めします。
松江しんじ湖温泉駅のホーム。頭端式ホームになっていて、ここから西にむかって北松江線が伸びています。ちなみに北松江線は電鉄出雲市駅まで。出雲大社方面へは川跡駅から分かれて大社線が出雲大社前駅まで伸びています。
ホームにある「RAILWAYS」の看板。映画公開から4年経った今でも一畑電車や沿線では「RAILWAYS」の看板があがっています。
一畑電気鉄道3000系電車3005+3015編成。3000系は映画の中にも登場しました。
南海電車から譲り受けたこの車両は半世紀動いてる車両です。一畑電車で現役で走ってる電車のなかで一番古く、老朽化が目立つため、今年までで引退すると言われています。乗るなら今年のうちです。
この景色、なんかデジャブを感じると思ったら…。
2年前に松江しんじ湖温泉駅で撮った写真。写真初めて一畑電車に乗った時も、松江しんじ湖温泉駅で僕を迎えてくれたのがこの3005+3015編成でした。今年で見納めと思うと残念です。
一畑電車3000系電車車内。通勤形電車なのでロングシートです。
運転室。運賃表の下に書いてあるように自転車の持ち込みもできます。
南海車両工業のプレート。1996年はこの車両が一畑電車に譲渡された年です。譲渡の際に改造されています。
しばらく走ると窓の外には宍道湖が見えてきます。
しばらくは宍道湖の湖畔を走っ行きます。国道431号線と平行して走ります。松江しんじ湖温泉駅ちかくから園駅まで、北松江線の半分くらいが宍道湖と国道を見ながら走るということになります。なんだかこの辺りのと鉄道の景色を彷彿とさせる気がしました。
RAILWAYSに登場する伊野灘駅。小さな駅だけど、主人公の実家の最寄り駅なのでロケ地巡りするには重要なポイントです。作中にも複数回登場します。まさにファンには聖地といえる場所なのではないでしょうか?
2年前に仲良くなった兄ちゃんとは松江しんじ湖温泉駅で再開し、ここで別れました。あの時はなんでこんな小さな駅で降りるのだろうって思ったけど、今ならその気持がわかります。
しかし、今は下車せず、また後程来ることにします。電車は1時間に1本程度なので上手く回らないと全部回りきれません。
伊野灘を過ぎると次は一畑口。ここも重要なポイントです。ラストのシーンで舞台となる場所です。ちなみに電車はここでスイッチバックします。ここも下車するのは後程。
一畑口駅でスイッチバックして電車の進行方向が変わります。列車到着後、運転士はホームに出て反対側の運転席に移動します。
運転席からみる車窓。
運転席の計器類。古い車両のわりにはいろいろ付いてます。
園駅を過ぎると、今度は田園風景の中を電車は走ります。
最初の目的地、雲州平田駅に到着しました。雲州平田駅は一畑電車の本社がある駅でもあり、運転司令室や列車区、車両区がある大きな駅です。
隣接する車両基地を見るため、奥のホームに行きます。行く時に駅員さんに呼び止められます。なんだろう?と思うと、電車を見るなら地下連絡通路の照明をつけますよ?とのこと。もちろんお願いして2番・3番ホームへ移動します。普段は照明つけてないのですかね??
一番奥の線路では、な、な、な、なんと
デニハ50形が動いてるではありませんか!!
デニハ50形といえば映画ではもうひとつの主人公といえるくらい登場した電車。RAILWAYSといえばこの電車を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?今は現役を退いていますが、まさか動いているとは!!
いま一畑電車では「デハニ50形体験運転」というのを行っていて、デハニ53を使っての運転体験会が行われているようでした。興味はありますが、金額と1日以上拘束されるっていうのがちょっと厳しいかな…。
一畑電気鉄道2100系電車、2編成。手前は譲渡元である京王電鉄カラー。奥はイベント用に改造された車両です。
京王カラーが懐かしいという声も聞こえてきました。
電車の整備工場。作中にも登場しました。
こちらも作中に登場した乗務員休憩室の建物がある場所。ちょっと遠いですがw
川跡方向には一畑電鉄復刻色の2100系電車が待機中。
2番3番ホームから車両基地。
またデニハ53がやって来ました。次の列車を待ってる間、ずっとこの側線を往復してました。
京王色、復刻色、デニハ50形が並びました。
3000系、京王色、復刻色。
1番ホームより車両基地方向。
1番ホームにあったRAILWAYSロケ地案内の看板。
子供が電車を動かしてしまう事故で、辞職願を出した主人公に子供が謝りにきて、会社の仲間やお客さん達が辞めないでと集まるシーンの舞台になった場所。このシーンでは目がうるうるしてしまいました。
1番ホーム端よりホーム全体を写します。
改札口のところにいた地元の民族芸術「平田一式飾」のしまねっこ。
そうこうしているうちに、10時41分発の松江しんじ湖温泉行きの一畑電気鉄道5000系電車。これから引き返して伊野灘駅へ向かいます。
といった所で今回は終わりたいと思います。続きはまた次回です。
(春の青春18きっぷ山陰の旅)
【春の青春18きっぷ山陰の旅】鉄道むすめ巡り3rd智頭急行編
【春の青春18きっぷ山陰の旅】鳥取から米子、そして松江へ
【春の青春18きっぷ山陰の旅】一畑電車とRAILWAYS雲州平田編←イマココ
【春の青春18きっぷ山陰の旅】一畑電車とRAILWAYS一畑口編
【春の青春18きっぷ山陰の旅】一畑電車とRAILWAYS出雲大社前編
【春の青春18きっぷ山陰の旅】山陰本線と代行バスと海野みこと
僕が映画「RAILWAYS」との出会いは、2年前の夏、今回のように青春18きっぷで山陰を訪れた時のことでした。
京都から福知山へ行き、そこから北近畿タンゴ鉄道で天橋立と舞鶴とまわり、富岡から山陰本線で宿泊予定の松江に向かってるときに事件はおきました。夕方から降りだした雨は次第に豪雨に変わり、雨量計の値が規定値を超えた為に城崎温泉近くの山中で列車が停まってしまいました。
2時間くらい停車してましたが、車内で僕と同じ18キッパーで僕と同じく松江にホテルを取っているおじさいとお兄さんと仲良くなりました。いつ列車が動くかわからない状況で「同じ松江に着けるかどうかわからない者同士、運命共同体や!」ってなノリで運転再開を待ちました。山中で列車が停まるなんて初めてのことで心細かったので、話し相手がいるのは大変心強かったです。
列車が動き出した後も、松江までご一緒しました。その2人が「RAILWAYS」という映画のロケ地巡りをするというので、その映画を見たことのない僕はとても興味を持って、旅行から帰ってレンタルで借りてみました。
正直そんなに期待はしてなかったのですが、見てみるととても感動する映画だったので、何度も見たいと思ってBlu-rayを購入しました。今では僕の好きな映画として5本指にはいるほどの作品になってます。映画館で見られなかったのがとても残念でした。
「RAILWAYS」については感想をこのブログでも書いてますんで興味ある方はどうぞ。
映画は本編も良かったですが、スタッフロールの出雲の田園風景を走る一畑電車が走っていくシーンがとても綺麗でとても印象に残っています。行った時には気が付かなかったけど、出雲ってこんなに綺麗な田園風景やったんだと出雲を再評価しました。
そして改めて一畑電車乗ってロケ地巡りに行きたいと思い、幾年月。…いや2年なんですけどねw 何度か山陰旅行を計画したものの、その度に諸事情で中止に。
なかでも昨年の夏の計画は悲惨な結果に終わりました。集中豪雨で山陰本線などが不通になり、さらに予定日に台風が来てしまうという呪われた状況に…。その時は代わりに台風の影響の少なそうな南九州に行ったのですが、そこでも雨に祟られました。
そんなこんなでやっとのことでロケ地巡りを決行することができました。それだけ想い入れも強かったです。
それでは、まずは松江しんじ湖温泉駅からスタートです。
まずは窓口で1日フリー乗車券を買います。1500円です。ちなみに自動券売機でも買えますが、通常の切符になるので、乗車記念として窓口でこの硬券きっぷを購入することをお勧めします。
松江しんじ湖温泉駅のホーム。頭端式ホームになっていて、ここから西にむかって北松江線が伸びています。ちなみに北松江線は電鉄出雲市駅まで。出雲大社方面へは川跡駅から分かれて大社線が出雲大社前駅まで伸びています。
ホームにある「RAILWAYS」の看板。映画公開から4年経った今でも一畑電車や沿線では「RAILWAYS」の看板があがっています。
一畑電気鉄道3000系電車3005+3015編成。3000系は映画の中にも登場しました。
南海電車から譲り受けたこの車両は半世紀動いてる車両です。一畑電車で現役で走ってる電車のなかで一番古く、老朽化が目立つため、今年までで引退すると言われています。乗るなら今年のうちです。
この景色、なんかデジャブを感じると思ったら…。
2年前に松江しんじ湖温泉駅で撮った写真。写真初めて一畑電車に乗った時も、松江しんじ湖温泉駅で僕を迎えてくれたのがこの3005+3015編成でした。今年で見納めと思うと残念です。
一畑電車3000系電車車内。通勤形電車なのでロングシートです。
運転室。運賃表の下に書いてあるように自転車の持ち込みもできます。
南海車両工業のプレート。1996年はこの車両が一畑電車に譲渡された年です。譲渡の際に改造されています。
しばらく走ると窓の外には宍道湖が見えてきます。
しばらくは宍道湖の湖畔を走っ行きます。国道431号線と平行して走ります。松江しんじ湖温泉駅ちかくから園駅まで、北松江線の半分くらいが宍道湖と国道を見ながら走るということになります。なんだかこの辺りのと鉄道の景色を彷彿とさせる気がしました。
RAILWAYSに登場する伊野灘駅。小さな駅だけど、主人公の実家の最寄り駅なのでロケ地巡りするには重要なポイントです。作中にも複数回登場します。まさにファンには聖地といえる場所なのではないでしょうか?
2年前に仲良くなった兄ちゃんとは松江しんじ湖温泉駅で再開し、ここで別れました。あの時はなんでこんな小さな駅で降りるのだろうって思ったけど、今ならその気持がわかります。
しかし、今は下車せず、また後程来ることにします。電車は1時間に1本程度なので上手く回らないと全部回りきれません。
伊野灘を過ぎると次は一畑口。ここも重要なポイントです。ラストのシーンで舞台となる場所です。ちなみに電車はここでスイッチバックします。ここも下車するのは後程。
一畑口駅でスイッチバックして電車の進行方向が変わります。列車到着後、運転士はホームに出て反対側の運転席に移動します。
運転席からみる車窓。
運転席の計器類。古い車両のわりにはいろいろ付いてます。
園駅を過ぎると、今度は田園風景の中を電車は走ります。
最初の目的地、雲州平田駅に到着しました。雲州平田駅は一畑電車の本社がある駅でもあり、運転司令室や列車区、車両区がある大きな駅です。
隣接する車両基地を見るため、奥のホームに行きます。行く時に駅員さんに呼び止められます。なんだろう?と思うと、電車を見るなら地下連絡通路の照明をつけますよ?とのこと。もちろんお願いして2番・3番ホームへ移動します。普段は照明つけてないのですかね??
一番奥の線路では、な、な、な、なんと
デニハ50形が動いてるではありませんか!!
デニハ50形といえば映画ではもうひとつの主人公といえるくらい登場した電車。RAILWAYSといえばこの電車を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?今は現役を退いていますが、まさか動いているとは!!
いま一畑電車では「デハニ50形体験運転」というのを行っていて、デハニ53を使っての運転体験会が行われているようでした。興味はありますが、金額と1日以上拘束されるっていうのがちょっと厳しいかな…。
一畑電気鉄道2100系電車、2編成。手前は譲渡元である京王電鉄カラー。奥はイベント用に改造された車両です。
京王カラーが懐かしいという声も聞こえてきました。
電車の整備工場。作中にも登場しました。
こちらも作中に登場した乗務員休憩室の建物がある場所。ちょっと遠いですがw
川跡方向には一畑電鉄復刻色の2100系電車が待機中。
2番3番ホームから車両基地。
またデニハ53がやって来ました。次の列車を待ってる間、ずっとこの側線を往復してました。
京王色、復刻色、デニハ50形が並びました。
3000系、京王色、復刻色。
1番ホームより車両基地方向。
1番ホームにあったRAILWAYSロケ地案内の看板。
子供が電車を動かしてしまう事故で、辞職願を出した主人公に子供が謝りにきて、会社の仲間やお客さん達が辞めないでと集まるシーンの舞台になった場所。このシーンでは目がうるうるしてしまいました。
1番ホーム端よりホーム全体を写します。
改札口のところにいた地元の民族芸術「平田一式飾」のしまねっこ。
そうこうしているうちに、10時41分発の松江しんじ湖温泉行きの一畑電気鉄道5000系電車。これから引き返して伊野灘駅へ向かいます。
といった所で今回は終わりたいと思います。続きはまた次回です。
(春の青春18きっぷ山陰の旅)
【春の青春18きっぷ山陰の旅】鉄道むすめ巡り3rd智頭急行編
【春の青春18きっぷ山陰の旅】鳥取から米子、そして松江へ
【春の青春18きっぷ山陰の旅】一畑電車とRAILWAYS雲州平田編←イマココ
【春の青春18きっぷ山陰の旅】一畑電車とRAILWAYS一畑口編
【春の青春18きっぷ山陰の旅】一畑電車とRAILWAYS出雲大社前編
【春の青春18きっぷ山陰の旅】山陰本線と代行バスと海野みこと
RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 (小学館文庫) 小林 弘利 錦織 良成 小学館 2010-04-06 売り上げランキング : 442630 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
コメント
コメント一覧 (2)
テレビ東京で番組制作をしている長谷川と申します。
いま一畑電車について調べておりまして、
一畑電車から見える【絶景】の情報を夕凪雄那さんから聞かせていただきたく
ご連絡いたしました。
この区間で見える、この瞬間の景色がいい
という最高の車窓を教えてください!
あと園から雲州平田や大社線などの田園風景も素晴らしいと思います。