ここ3ヶ月くらい、映画、というか深夜アニメの劇場版を観にいきまくりな夕凪さんなのですが、せっかくなのでそのまとめや感想的な記事を書いていこうかなと思います。
第1回は4月20日より公開された「劇場版STEINS;GATE 負荷領域のデジャブ」です。感想を書いていくにあたり予め断っておきます。ネタバレには配慮せずに書きますので、ネタバレが嫌な人は注意してくださいね。

実はSTEINS;GATE自体、映画が動機となってハマっていきましたw 「劇場版とある魔術の禁書目録」で映画の予告を見て興味を持ったので、TVアニメ全話視聴した後に原作であるゲームをコンプリートし劇場版へ向けて準備を整えていきました。
この予告編を劇場で見てシュタインズゲートって面白そう!っておもったのでした。
そんな感じで満を持して迎えた映画公開!この映画は公開初日に観に行って、その後、合計5回も観に行ってしまいました。
公開当初は九州ではTOHOシネマ天神でしか上映が無く、個人的に行きにくい場所での公開だったので、苦労しました。また観に行く前日に事故に遭い、精神面、体調面最悪の状態で観に行ったという事もありました。シュタゲは環境面であまり良い状態でみれなかったなあという印象があります。
上映館と回数が比較的少ないせいか、いつも人が多かった印象ですね。天神は劇場が狭いので余計に混雑してる印象でした。小倉は比較的ゆったり見れた感じがあります。(そのかわり席運がわるいのか、毎回変な人が隣にいて集中を乱されたりしましたが…)

シュタゲのようなストーリーは考えながら見ないと本当の面白さがわからないので、何度も観に行ってしましますね。本当の意味で充実して楽しめたのは5回目だったと思います。
この映画自体、ハードルが高めだったかなあという印象。TVアニメはもちろん、原作もプレイしてないと十分に楽しめないなあといった感じ。頭のなかにどれだけ原作の内容があるかで評価が変わってくるのではないかと思います。少なくともTVアニメを最後まで見てからいくこと推奨。この手のアニメを見慣れてる訓練された人なら原作知らなくてもある程度は楽しめるとは思いますけどね。
5回目は映画のノベライズを読んだ後にいったのですが、それだけでも少し評価が変わりました。ノベライズは映画の少し前の時点、原作トゥルーエンド(TVアニメ最終回)からのストーリーから始まるから復習にもってこいでした。原作知ってるひとでも復習のため映画館に行く前にひと通り見なおしておくとより楽しめるかと思います。
さて、映画自体の感想なのですが、ストーリー自体は原作トゥルーエンド(TVアニメ最終回)から1年後の話。まゆりも紅莉栖も死なず、岡部が紅莉栖がラジ館で殺されるという世界線の収束から救い出した後、いわゆるシュタインズゲート世界線での後日談になってます。
紅莉栖は最終話(ゲームトゥルーエンド)後なのでDメールやタイムリープマシーンのことを知らない状態です。岡部やラボメンに実際出会った経緯も、タイミングも今までの世界線とは全然異なっています。(岡部に助けられた後、自分を助けた人を探し続けて出会ったという設定です)ますはこの状況を抑えて置かないとちょっと混乱しそう。
アメリカに帰っていた紅莉栖が1年ぶりに日本にやってくるところから物語は始まります。ラボメンとの再会。ラボメンとの会話から察するに日本に帰ってくることは予めラボメンには通知していたみたいですね。
ダルに女の子の友達ができたと聞いて驚く紅莉栖。この女友達というのが、鈴羽の母なのですが、この世界線での紅莉栖は鈴羽を知らないので気付かず。ちなみに鈴羽ママのビジュアルは初登場だったのではなかろうか?このシーンでのダルのフォトショ写真は毎回劇場から笑いが起きてましたw
そして岡部との再会。お互い素直になれない2人は顔を合わせた途端、喧嘩するというツンデレ展開w BBQを計画してたり密かにプレゼントを用意してたりと、岡部のほうもかなりのツンデレ乙ですw
BBQのシーンでは酔った紅莉栖が岡部に詰め寄るシーンが。いきなりこういうリア充爆発しろな展開かーって思ったの僕だけではないんじゃないかな?w 「だっこ」「じょりじょり〜」は卑怯だったねw
この辺りまでがラボの日常的な展開なのですが、このBBQのあたりから岡部の様子に変化が現れてきます。別の世界線での記憶が白昼夢のように突然現れはじめたのです。
BBQからラボに戻って紅莉栖やまゆりと話してる時に、突然、岡部が何度も繰り返したα世界線にいるという幻想に囚われます。ラボでまゆりが萌郁らに殺される状況が現れ、ラボにBBQの道具を持ってきたミスターブラウンと萌郁を敵と認識してミスターブラウンにナイフを突きつけ、紅莉栖にタイムリープマシーンの起動を命じます。
当然そんなものはなく、それを指摘されたことによって現実に戻った岡部。ショックを受けてラボをひとり出て行く。そしてその後も、別世界線の記憶が(岡部には)現実のものとなって現れ始めたのです。この時、原作にはあって、TVアニメ版では無かったシーンがアニメ初登場します。鈴羽と一緒にいたいが為に永遠と同じ時間を繰り返したシーン(サイクリング)と父親を殺された綯がタイムリープマシーンで未来から戻ってきて萌郁と岡部に復讐をするシーンです。
夜の公園で混乱してショックを受けてる岡部をまゆりが慰めます。この映画ではあまりまゆりの出番が無いので、まゆりファンには貴重な見せ場だったと思います。
宿泊先のホテルに戻った紅莉栖。シャワーを浴びてる彼女の部屋に謎の人物が侵入。紅莉栖に「携帯電話、電子レンジ、SERN」という謎のキーワードを伝えます。このシーンでは声を変えて誰かわからなくしてたのですが、一部、声が変わってない部分があって、原作知ってるひとならこれが誰なのか一目瞭然でした。この声、どう聞いても田村ゆかりです本当にありがとうございましたw
侵入者の意図に首を傾げながらコインランドリーに来た紅莉栖なのですが、ここで岡部に出会います。世界線やタイムリープのことを話し、岡部と一緒にいると既視感を覚えることがあり、自分にもリーディング・シュタイナーがあるのではないかなどと話す紅莉栖。そして話の途中で突然岡部が消えてしまいます。
驚いで、ラボに戻った紅莉栖ですが、みんな岡部のことを知りません。そして紅莉栖自身も岡部のことを忘れてしまいます。違和感を感じつつも10日ほど何事も無く過ごしてたのですが、岡部からプレゼントしてもらったフォークを見て何かを思い出します。そしてラボに行き、あるはずのない記憶を頼りにタイムリープマシーンを作りました。そして違和感の正体を突き止めるために自らタイムリープをおこないます。
…といった感じで、この後、紅莉栖は岡部を救うことができるのか的な方向で話は進んでいきます。ここからが映画の本筋的な部分に入っていきます。要は原作の岡部と紅莉栖の立場が逆になった話ですね。劇場版の主人公は間違いなく紅莉栖です。他のキャラのファンにはちょっと物足りないかもしれませんが紅莉栖ファンならかなり堪能できるのではないでしょうか?
BBQをやった時間までタイムリープして違和感の正体(岡部の存在)に気がついた紅莉栖。そしていつかのホテルの部屋への侵入者である鈴羽から連絡を受けて、事情を知る紅莉栖。そしてそこにやってきて自分の置かれてる状況を知る岡部。
他の世界線の強烈な記憶の影響で、この世界線にいるという認識が薄れてきているせいで、この世界線での岡部自身の存在が揺らいでいるのだと言うのです。
そして紅莉栖が自分を救うためタイムリープしてきたことを知った岡部は、自分の過去の経験から紅莉栖にもうタイムリープするなと言い、自分を救うのを止めさせようとします。
早朝の秋葉原駅前のキスシーン。また岡部と紅莉栖のいちゃいちゃシーンかよって感じなんですけど、このキスが重要なポイントなんですよね。「あんたがいないとダメじゃない!」っていう紅莉栖の台詞、よかった。
紅莉栖が岡部からの「さよなら」のメールを受けてラボへと駆けていったシーンは、そのままタイムリープマシーンを作って岡部を救いにいく流れかと思ったら、まゆりの一言であっさり諦める紅莉栖にちょっと戸惑いました。え?この流れで諦めちゃうの?とw
諦めた紅莉栖の前に再び鈴羽が現れます。最後の説得をしようとしたのです。この世界線ではこの後、紅莉栖は岡部にもう一度逢うべくタイムマシーンを作りながらも、実際に過去に戻って岡部を救おうとはしないということを話します。将来の紅莉栖が駄目なら岡部と別れた直後の紅莉栖ならなんとかするのではと期待してタイムリープしてきた事情を話しますが、紅莉栖は頑なに拒否。「結局こうなっちゃうのか」と鈴羽が吐き捨てた言葉が印象的でした。
しかし最後には鈴羽に諭された紅莉栖は、岡部を救うために、鈴羽の乗ってきたタイムマシンに乗ってこの世界線の過去の岡部に逢いにいくことにしました。この世界線のことを岡部に認識させることで、彼が戻ってくるようにするためです。岡部にこの世界線での強烈な印象を植え付ける為に、過去へ行くのです
岡部の過去の印象深い出来事、祖母の死に囚われれるまゆりを助けた少年の岡部に逢いに行きます。しかしそこで自分せいで岡部を事故に巻き込んでしまします。大事な人を助けるため何度も時間をやり直して苦しんだ岡部の気持ちを知った紅莉栖は、またもや岡部を救うことを諦めてしまいます。
元の生活に戻った紅莉栖ですが、ラボメンたちが徐々に岡部の記憶を取り戻して行ってることを知って、勇気づけられ、もう一度岡部を救おうとタイムマシーンで過去に飛びます。どうしていいか途方に暮れているところで岡部に逢い、そしてキスという「強烈に海馬に残る」行為を少年の岡部にします。
このシーン、雨の雑司ヶ谷を紅莉栖が彷徨い、そして墓地の前の電停で少年の岡部と出逢うシーンはとても綺麗で切なくて好きでした。あそこがまゆりのおばあちゃんが眠る墓地のすぐそばだと気が付かなかったんですけど、5回目にしてようやく気が付きましたw
少年の岡部、美少年すぎだろ?wってちょっと思った。っていうか突然綺麗なお姉さんからキスされたらそりゃ衝撃もうけますはなw
そして、そのキスのおかげで、岡部はシュタインズゲード世界線を認識することができて、戻ってくることができましたとさ、めでたしめでたしっていうお話でした。
映画中盤あたりで、ちょっと風呂敷広げすぎてんじゃないか?これ残りの時間で回収できるのか?って思ったけど、なんとかまとまったって印象ですね。なので最後は少し駆け足だったのではないかと思いました。
もう少し、紅莉栖が岡部を助けるために四苦八苦したり悩んだりという描写があればよかったかな?映画の時間という制約があるから仕方がないんでしょうけどね。
あとタイムトラベルものなのできちんと考えながら見ないとわけがわからなくなります。その辺りが評価が別れる部分だったのではないかと。僕も1度目の観覧時と5回目の観覧時とではかなり評価と印象が違いました。
映画でシュタゲの世界に入るのもありとは思いますけど、その場合、きちんと原作をプレイするかTVアニメを見て欲しいところですね。
今回見た深夜アニメ劇場版3作品の中で唯一オープニングがあった映画でもありました。オープニングは紅莉栖がアメリカから日本に来る時に乗った飛行機が映し出されるという単調なものではありましたが、なんかシュタゲらしい絵ではあったと思います。オープニング曲を歌うのはシュタゲではおなじみの「いとうかなこ」さんです。この曲とても好きです。
またエンディングは「彩音」さんが歌っています。最初どちらもいとうかなこさんな気がしたんですが、違いましたw エンディング曲も映画の余韻に浸れるほんのりとした良い曲だったと思います。
エンディングといえばスタッフロール直前、本編最後の最後のシーン、岡部の「返してもらおうか、俺のファースト・キス」という台詞に対して紅莉栖が「いや」って言うときの彼女の表情が最高でした!
あと入場者特典に関しては少し地味だったかなっという印象です。僕がゲットしたのはシール(岡部倫太郎)、小説2冊「承認共鳴のスーヴェニア」「承認共鳴のパードン」そしてChaosTCGのPRカードです。入場者特典がけっこう重要になるアニメ劇場版の特典としては地味ですよね。
小説は小説というより小冊子といった感じで、映画館でもらって上映が開始される前までに読み終わるような内容。禁書目録の200ページ以上あった特典小説とくらべてしまうとかなり見劣りしてしまいます。まあ萌郁好きなので内容的には良かったですけどね。

そしてシールはともかくカードのほうは喜ぶ人かなり限られてるのではないかなって思いました。シュタゲに関しては映画自体以外の要素(映画館数や上映回数、そして特典)には恵まれなかった気がします。

以上!劇場版シュタインズゲートの感想でした。劇場版のお陰でシュタインズゲートという傑作に出会えたことを嬉しく思います。そのせいもあって劇場版に対する想い入れは強いのかもしれません。しかしそれを差し引いても劇場版はよくできていたのではないかと思います。5回も観に行ったのですがまったく後悔はしてません。とにかくシュタゲファンなら観に行って悔いはないと思います。
今後も追加上映が行われるようですので、懲りずにもう何回か観にいくかもしれません。シュタゲ映画って本当に良いものですね!それでは次回のアニメ劇場版感想でお会いしましょう〜さいなら、さいなら、さいなら。
【シュタインズゲードPV第二弾】
■関連記事■
天神に「劇場版STEINS;GATE」を観に行ったのだが…
第1回は4月20日より公開された「劇場版STEINS;GATE 負荷領域のデジャブ」です。感想を書いていくにあたり予め断っておきます。ネタバレには配慮せずに書きますので、ネタバレが嫌な人は注意してくださいね。

実はSTEINS;GATE自体、映画が動機となってハマっていきましたw 「劇場版とある魔術の禁書目録」で映画の予告を見て興味を持ったので、TVアニメ全話視聴した後に原作であるゲームをコンプリートし劇場版へ向けて準備を整えていきました。
この予告編を劇場で見てシュタインズゲートって面白そう!っておもったのでした。
そんな感じで満を持して迎えた映画公開!この映画は公開初日に観に行って、その後、合計5回も観に行ってしまいました。
■夕凪雄那のシュタゲ観覧劇場記録■
4月20日TOHOシネマ天神(公開初日、終日満席。追加公演あり。レイトショー)
4月27日TOHOシネマ天神(レイトショー)
5月12日シネプレックス小倉(同僚と行く)
5月18日シネプレックス小倉(レイトショー)
5月31日シネプレックス小倉(レイトショー)
公開当初は九州ではTOHOシネマ天神でしか上映が無く、個人的に行きにくい場所での公開だったので、苦労しました。また観に行く前日に事故に遭い、精神面、体調面最悪の状態で観に行ったという事もありました。シュタゲは環境面であまり良い状態でみれなかったなあという印象があります。
上映館と回数が比較的少ないせいか、いつも人が多かった印象ですね。天神は劇場が狭いので余計に混雑してる印象でした。小倉は比較的ゆったり見れた感じがあります。(そのかわり席運がわるいのか、毎回変な人が隣にいて集中を乱されたりしましたが…)

シュタゲのようなストーリーは考えながら見ないと本当の面白さがわからないので、何度も観に行ってしましますね。本当の意味で充実して楽しめたのは5回目だったと思います。
この映画自体、ハードルが高めだったかなあという印象。TVアニメはもちろん、原作もプレイしてないと十分に楽しめないなあといった感じ。頭のなかにどれだけ原作の内容があるかで評価が変わってくるのではないかと思います。少なくともTVアニメを最後まで見てからいくこと推奨。この手のアニメを見慣れてる訓練された人なら原作知らなくてもある程度は楽しめるとは思いますけどね。
5回目は映画のノベライズを読んだ後にいったのですが、それだけでも少し評価が変わりました。ノベライズは映画の少し前の時点、原作トゥルーエンド(TVアニメ最終回)からのストーリーから始まるから復習にもってこいでした。原作知ってるひとでも復習のため映画館に行く前にひと通り見なおしておくとより楽しめるかと思います。
さて、映画自体の感想なのですが、ストーリー自体は原作トゥルーエンド(TVアニメ最終回)から1年後の話。まゆりも紅莉栖も死なず、岡部が紅莉栖がラジ館で殺されるという世界線の収束から救い出した後、いわゆるシュタインズゲート世界線での後日談になってます。
紅莉栖は最終話(ゲームトゥルーエンド)後なのでDメールやタイムリープマシーンのことを知らない状態です。岡部やラボメンに実際出会った経緯も、タイミングも今までの世界線とは全然異なっています。(岡部に助けられた後、自分を助けた人を探し続けて出会ったという設定です)ますはこの状況を抑えて置かないとちょっと混乱しそう。
アメリカに帰っていた紅莉栖が1年ぶりに日本にやってくるところから物語は始まります。ラボメンとの再会。ラボメンとの会話から察するに日本に帰ってくることは予めラボメンには通知していたみたいですね。
ダルに女の子の友達ができたと聞いて驚く紅莉栖。この女友達というのが、鈴羽の母なのですが、この世界線での紅莉栖は鈴羽を知らないので気付かず。ちなみに鈴羽ママのビジュアルは初登場だったのではなかろうか?このシーンでのダルのフォトショ写真は毎回劇場から笑いが起きてましたw
そして岡部との再会。お互い素直になれない2人は顔を合わせた途端、喧嘩するというツンデレ展開w BBQを計画してたり密かにプレゼントを用意してたりと、岡部のほうもかなりのツンデレ乙ですw
BBQのシーンでは酔った紅莉栖が岡部に詰め寄るシーンが。いきなりこういうリア充爆発しろな展開かーって思ったの僕だけではないんじゃないかな?w 「だっこ」「じょりじょり〜」は卑怯だったねw
この辺りまでがラボの日常的な展開なのですが、このBBQのあたりから岡部の様子に変化が現れてきます。別の世界線での記憶が白昼夢のように突然現れはじめたのです。
BBQからラボに戻って紅莉栖やまゆりと話してる時に、突然、岡部が何度も繰り返したα世界線にいるという幻想に囚われます。ラボでまゆりが萌郁らに殺される状況が現れ、ラボにBBQの道具を持ってきたミスターブラウンと萌郁を敵と認識してミスターブラウンにナイフを突きつけ、紅莉栖にタイムリープマシーンの起動を命じます。
当然そんなものはなく、それを指摘されたことによって現実に戻った岡部。ショックを受けてラボをひとり出て行く。そしてその後も、別世界線の記憶が(岡部には)現実のものとなって現れ始めたのです。この時、原作にはあって、TVアニメ版では無かったシーンがアニメ初登場します。鈴羽と一緒にいたいが為に永遠と同じ時間を繰り返したシーン(サイクリング)と父親を殺された綯がタイムリープマシーンで未来から戻ってきて萌郁と岡部に復讐をするシーンです。
夜の公園で混乱してショックを受けてる岡部をまゆりが慰めます。この映画ではあまりまゆりの出番が無いので、まゆりファンには貴重な見せ場だったと思います。
宿泊先のホテルに戻った紅莉栖。シャワーを浴びてる彼女の部屋に謎の人物が侵入。紅莉栖に「携帯電話、電子レンジ、SERN」という謎のキーワードを伝えます。このシーンでは声を変えて誰かわからなくしてたのですが、一部、声が変わってない部分があって、原作知ってるひとならこれが誰なのか一目瞭然でした。この声、どう聞いても田村ゆかりです本当にありがとうございましたw
侵入者の意図に首を傾げながらコインランドリーに来た紅莉栖なのですが、ここで岡部に出会います。世界線やタイムリープのことを話し、岡部と一緒にいると既視感を覚えることがあり、自分にもリーディング・シュタイナーがあるのではないかなどと話す紅莉栖。そして話の途中で突然岡部が消えてしまいます。
驚いで、ラボに戻った紅莉栖ですが、みんな岡部のことを知りません。そして紅莉栖自身も岡部のことを忘れてしまいます。違和感を感じつつも10日ほど何事も無く過ごしてたのですが、岡部からプレゼントしてもらったフォークを見て何かを思い出します。そしてラボに行き、あるはずのない記憶を頼りにタイムリープマシーンを作りました。そして違和感の正体を突き止めるために自らタイムリープをおこないます。
…といった感じで、この後、紅莉栖は岡部を救うことができるのか的な方向で話は進んでいきます。ここからが映画の本筋的な部分に入っていきます。要は原作の岡部と紅莉栖の立場が逆になった話ですね。劇場版の主人公は間違いなく紅莉栖です。他のキャラのファンにはちょっと物足りないかもしれませんが紅莉栖ファンならかなり堪能できるのではないでしょうか?
BBQをやった時間までタイムリープして違和感の正体(岡部の存在)に気がついた紅莉栖。そしていつかのホテルの部屋への侵入者である鈴羽から連絡を受けて、事情を知る紅莉栖。そしてそこにやってきて自分の置かれてる状況を知る岡部。
他の世界線の強烈な記憶の影響で、この世界線にいるという認識が薄れてきているせいで、この世界線での岡部自身の存在が揺らいでいるのだと言うのです。
そして紅莉栖が自分を救うためタイムリープしてきたことを知った岡部は、自分の過去の経験から紅莉栖にもうタイムリープするなと言い、自分を救うのを止めさせようとします。
早朝の秋葉原駅前のキスシーン。また岡部と紅莉栖のいちゃいちゃシーンかよって感じなんですけど、このキスが重要なポイントなんですよね。「あんたがいないとダメじゃない!」っていう紅莉栖の台詞、よかった。
紅莉栖が岡部からの「さよなら」のメールを受けてラボへと駆けていったシーンは、そのままタイムリープマシーンを作って岡部を救いにいく流れかと思ったら、まゆりの一言であっさり諦める紅莉栖にちょっと戸惑いました。え?この流れで諦めちゃうの?とw
諦めた紅莉栖の前に再び鈴羽が現れます。最後の説得をしようとしたのです。この世界線ではこの後、紅莉栖は岡部にもう一度逢うべくタイムマシーンを作りながらも、実際に過去に戻って岡部を救おうとはしないということを話します。将来の紅莉栖が駄目なら岡部と別れた直後の紅莉栖ならなんとかするのではと期待してタイムリープしてきた事情を話しますが、紅莉栖は頑なに拒否。「結局こうなっちゃうのか」と鈴羽が吐き捨てた言葉が印象的でした。
しかし最後には鈴羽に諭された紅莉栖は、岡部を救うために、鈴羽の乗ってきたタイムマシンに乗ってこの世界線の過去の岡部に逢いにいくことにしました。この世界線のことを岡部に認識させることで、彼が戻ってくるようにするためです。岡部にこの世界線での強烈な印象を植え付ける為に、過去へ行くのです
岡部の過去の印象深い出来事、祖母の死に囚われれるまゆりを助けた少年の岡部に逢いに行きます。しかしそこで自分せいで岡部を事故に巻き込んでしまします。大事な人を助けるため何度も時間をやり直して苦しんだ岡部の気持ちを知った紅莉栖は、またもや岡部を救うことを諦めてしまいます。
元の生活に戻った紅莉栖ですが、ラボメンたちが徐々に岡部の記憶を取り戻して行ってることを知って、勇気づけられ、もう一度岡部を救おうとタイムマシーンで過去に飛びます。どうしていいか途方に暮れているところで岡部に逢い、そしてキスという「強烈に海馬に残る」行為を少年の岡部にします。
このシーン、雨の雑司ヶ谷を紅莉栖が彷徨い、そして墓地の前の電停で少年の岡部と出逢うシーンはとても綺麗で切なくて好きでした。あそこがまゆりのおばあちゃんが眠る墓地のすぐそばだと気が付かなかったんですけど、5回目にしてようやく気が付きましたw
少年の岡部、美少年すぎだろ?wってちょっと思った。っていうか突然綺麗なお姉さんからキスされたらそりゃ衝撃もうけますはなw
そして、そのキスのおかげで、岡部はシュタインズゲード世界線を認識することができて、戻ってくることができましたとさ、めでたしめでたしっていうお話でした。
映画中盤あたりで、ちょっと風呂敷広げすぎてんじゃないか?これ残りの時間で回収できるのか?って思ったけど、なんとかまとまったって印象ですね。なので最後は少し駆け足だったのではないかと思いました。
もう少し、紅莉栖が岡部を助けるために四苦八苦したり悩んだりという描写があればよかったかな?映画の時間という制約があるから仕方がないんでしょうけどね。
あとタイムトラベルものなのできちんと考えながら見ないとわけがわからなくなります。その辺りが評価が別れる部分だったのではないかと。僕も1度目の観覧時と5回目の観覧時とではかなり評価と印象が違いました。
映画でシュタゲの世界に入るのもありとは思いますけど、その場合、きちんと原作をプレイするかTVアニメを見て欲しいところですね。
今回見た深夜アニメ劇場版3作品の中で唯一オープニングがあった映画でもありました。オープニングは紅莉栖がアメリカから日本に来る時に乗った飛行機が映し出されるという単調なものではありましたが、なんかシュタゲらしい絵ではあったと思います。オープニング曲を歌うのはシュタゲではおなじみの「いとうかなこ」さんです。この曲とても好きです。
「 劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ 」 主題歌 「 あなたの選んだこの時を 」 [CD]
アーティスト:いとうかなこ
出版:メディアファクトリー
(2013-04-24)
またエンディングは「彩音」さんが歌っています。最初どちらもいとうかなこさんな気がしたんですが、違いましたw エンディング曲も映画の余韻に浸れるほんのりとした良い曲だったと思います。
「 劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ 」 エンディングテーマ 「 いつもこの場所で 」 [CD]
アーティスト:彩音
出版:メディアファクトリー
(2013-04-24)
エンディングといえばスタッフロール直前、本編最後の最後のシーン、岡部の「返してもらおうか、俺のファースト・キス」という台詞に対して紅莉栖が「いや」って言うときの彼女の表情が最高でした!
あと入場者特典に関しては少し地味だったかなっという印象です。僕がゲットしたのはシール(岡部倫太郎)、小説2冊「承認共鳴のスーヴェニア」「承認共鳴のパードン」そしてChaosTCGのPRカードです。入場者特典がけっこう重要になるアニメ劇場版の特典としては地味ですよね。
小説は小説というより小冊子といった感じで、映画館でもらって上映が開始される前までに読み終わるような内容。禁書目録の200ページ以上あった特典小説とくらべてしまうとかなり見劣りしてしまいます。まあ萌郁好きなので内容的には良かったですけどね。

そしてシールはともかくカードのほうは喜ぶ人かなり限られてるのではないかなって思いました。シュタゲに関しては映画自体以外の要素(映画館数や上映回数、そして特典)には恵まれなかった気がします。

以上!劇場版シュタインズゲートの感想でした。劇場版のお陰でシュタインズゲートという傑作に出会えたことを嬉しく思います。そのせいもあって劇場版に対する想い入れは強いのかもしれません。しかしそれを差し引いても劇場版はよくできていたのではないかと思います。5回も観に行ったのですがまったく後悔はしてません。とにかくシュタゲファンなら観に行って悔いはないと思います。
今後も追加上映が行われるようですので、懲りずにもう何回か観にいくかもしれません。シュタゲ映画って本当に良いものですね!それでは次回のアニメ劇場版感想でお会いしましょう〜さいなら、さいなら、さいなら。
【シュタインズゲードPV第二弾】
■関連記事■
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