LINK嗚呼…俺もこんな高校生活を送りたかったなぜえい!

って思う漫画「宙(そら)のまにまに」(柏原麻実著・月刊アフタヌーン連載)を今回はご紹介します。

この作品は高校の天文部を舞台にしたラブコメディ。転勤族の父を持ち転校をくりかえしていた主人公の朔が、高校入学を期にかつて暮らした町に戻ってくる。彼は読書が好きで平凡な高校生活を望んで入学したが、そこで昔の幼なじみ、散々主人公を引っ張り回してトラウマを植え付けた美星に出会う。そして美星に半ば強引に天文部に入部させられてしまう。といった感じで始まるストーリー。

恋、部活動、夜空にかける青春! 読んだとき、ああ、これだ、これなんだって思いました。まさに私が夢に描いた高校生活を形にしたような物語。私の憧れた世界がこれだと。自分の高校生活もこんなんだったらよかったのにって思っちゃいました。

部員の女の子はみんな可愛いし、良い先輩や先生や友達にも恵まれて、主人公、羨ましい。癖があるけど、みんないい人ばかり。こんな部活動あったら絶対に仲間に入りたい。

私の通っていた高校には天文部はなかったからなあ。地学部はあったけど部員数0で廃部してるも同然だったし…そもそも、当時の私は部活動といえば運動部のイメージしかなかったからなあ。

失礼な話だけど、当時、文系部というのは私にはなんか”負け組”ってイメージがありました。高校3年の時、友人の薦めで物理部(ほとんどパソコン部)に潜り込んで、短い間だけど活動したおかげで、文化部の楽しさを知ることができたけどね。

1年の時、勧誘されるままに入ったテニス部が僕の高校時代を暗黒に塗り替えた事を考えると、変な偏見持たずに文化部に入るべきでしたよ。あれは私の無知が招いた悲劇だったと今でも悔やんでます。

そんな暗黒高校時代を送った私には、この物語はとても眩しい。眩しすぎるっ!


ラブコメという部分を除いても、好きな仲間と合宿とか、星の事を語り合うとか、文化祭に向けて燃えるとか、他校の部活と交友を持つとか、そんなことやりたかったなあ。

弱小文化部という設定も私の心にジャストミート。あまり体育会系の乗りとか好きじゃない私としては、こういう好きな事を肩肘張らずに楽しくやる部活動に憧れますよ。先輩とかも威張ってなくて、天体を好きな者同士、お互いを大切にする温かい部活っていいなあって思います。


あと、なんといっても恋愛。女の子と一緒に星を見に行くなんていうのは、やっぱり今でも憧れるなあ。一緒に天体観測とか行ったら、そんなに興味のない相手でも、惚れちゃうかも。残念ながら星を見に行くことが趣味なんて女の子には出会ったことないけどね。

あーたぶん俺、この漫画読むときニヤニヤしちゃってるんだろうなー。ああ、自分でもキモイって思ってるさ。思ってるけどそれがなにか?


また私も星とか天体観測とか好きだけど、流星群を見にいったり、ごく希に「天文ガイド」読む程度のなんちゃって天文ファンなんで、この漫画読んで、いろいろと勉強になりました。星に対する興味を大いに刺激されましたよ。

望遠鏡とか、小学校のころ誕生日に買ってもらった安物のものしか見たことないけれども、いつか天文台とかに行って星を見てみたいなあ。6巻に出ていた野辺山宇宙電波観測所も青春18きっぷあたりを使って行ってみたいです。あとプラネタリュームも一度も行ったことないんで、行ってみたい。

もう少し真面目に活動しておけば、この漫画、さらに楽しめるんだろうけどね。にわかなりにも天文ファンなんで、夜中の山の中の駐車場に天文ファンが集まってるシーンなんかはちょっとニヤリとできましたし…。本格的にやってる人ならけっこうニンマリするシーン多いんでしょうね。


キャラクターとしては、断然、姫ちゃんが好きですね。恋する女の子はやっぱり可愛いです。朔と美星の動向に一喜一憂する様が見ててほほえましいです。メインヒロインよりライバルキャラを応援したくなる私の癖もあるでしょうけどね。あと、天パの悩みとかわかるなあ。私もそうだから。

最近ではフーミンも良いと思うようになって来ました。生真面目なキャラがときおりフッとみせる女の子っぽいところ、おちゃめなところ、弱い面そんなんがめちゃくちゃ愛おしい。かまいたくなってしまいます。もし朔が天文部に入らず文芸部に入ったら、フーミンとの不器用だけどほほえましい恋の物語が生まれたかもしれませんね。ちょっと残念。

ヒロインの美星も、当然かわいいね。あまり周囲を振り回すようなキャラって私は好まないんだけれども、美星に関しては嫌味がなくて好きですね。憎めない感じ。この子がいなければ、そもそも主人公の朔は天文部に入らなかった訳ですからね。

あと、主人公の朔も真面目で憎めない奴なんで、感情移入がしやすい所も◎
女の子の気持ちに鈍感なのはまあお約束ってことで…。せめて姫ちゃんの気持ちにくらい気付こうよと思わなくもないかもしれません。


絵柄もものすごく上手いとか、ものすごく萌え萌えしてるとかいう感じではないですが、可愛らしくて私は好きだな。この作品にはこの絵柄が似合ってると思います。デフォルメも多用されていたりして見ていて楽しいです。


そんな訳で「宙のまにまに」を紹介した訳ですが、以前、記事を書いたようにこの作品はこの夏、TVアニメになります。7月7日の七夕の日からチバテレビ、テレビ愛知、TOKYO MX、サンテレビなど放送開始です。残念ながら福岡では見れませんが、評判が楽しみです。天文ブームかくるくらいに流行ればいいのにって思います。気になる人は原作、アニメともにぜひチェックを!

この作品、ほんとうに、ほんとうに、ほんとーに大好きなんで、これからも期待して行きたいです。今読んでる漫画の中で1番といって良いくらい。このブログでも「宙のまにまに」をどんどんプッシュ!応援していきたいと思います。

■アニメ公式サイト
http://www.mmv.co.jp/special/soramani/




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柏原 麻実

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