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正直、この漫画、1巻読んだ時点では、たいして面白くないなって思いました。白雪姫のオマージュ?なんか強引なストーリー展開だなあって思っていて、話的に面白くなりそうにないなーなんて思ったりしていました。1巻で切らなかったのは、偏にヒロインの白雪のキャラのみの魅力に過ぎませんでした。私が単にツンデレ好きという所だけだったんです。
しかし2巻で「おや?」となって3巻で「おお!おもしれえ」ってなりました。先日出た最新刊の4巻も速攻買いに行きましたよ。巻が進むにつれてどんどん面白くなってるような気がします。
それに反比例して巻が進むにつれて主人公がどんどん空気になっているような気もしますが…(汗)あれ?主人公みどりだよね?ヒロインの白雪をはじめとして、脇役、敵も味方も、キャラ濃い過ぎて、主人公の影がどんどん薄くなっていってます。
この漫画のストーリーは以下のような感じ。
霊感のある変わり者の妹に連れられて、家の廊下に突然現れた鏡の中に入ります。鏡の中には女の子が眠っていて、キスで起こすように妹とに言われ、強引にキスをさせられます。その女の子は異世界(?)の姫様。あまりに傍若無人なの姫の性格を問題に思った女王が恋のひとつでもさせて変わってもらおうと思い、姫を封印していたのでした。
そして女王様は封印をキスで解いた主人公のミドリと姫様の白雪を魔法の指輪で二人を強引に結ばせようとしたのでした。指輪の力で二人は離れる事ができません。仕方が無く、白雪はミドリの家に居候する事になり、同じ学校にも通うことになったのです。…ってな感じで始まる話です。
違う世界で暮らす事になった傍若無人で常識のない姫に振り回される主人公って感じのドタバタラブコメディ…っぽかったんですが、話が進むにつれラブコメではなく、ファンタジー色の強い方向へ。
白雪をはじめとして、つかみ所のない性格の妹、しゃべる梟、マゾっけのある友人に銃をぶっ放すのが好きな委員長キャラ(委員長じゃなくて風紀委員だが…)幽霊とか、白雪を溺愛してる世話係の女性とか、白雪の命を狙う幼女キャラとかいろいろ濃いキャラが一杯出てきて、舞台も異世界に移ったりして、最初思っていたのとは違った展開に。こういうストーリー展開、私としては意外と好きかも。
出てくるキャラはみんなひと癖もふた癖もあるキャラばかり。でも敵味方含めてみんなそれぞれに魅力のあるキャラばかりだと思います。しかし、某キャラが死んだのは、いきなりでちょっとショックだったけれどね。けっこうあのキャラの好きだったんだよう。それにこの物語で死人が出るとは思いませんでしたしねえ。
最初読んだときには予想もしなかった、良い意味で裏切られた作品ですよ。桐原いづみさんっの漫画って「ひとひら」くらいしか読んだことなかったのですが、絵は綺麗だけど、ストーリーは地味かなって印象でした。私としては勝手なイメージで漫画家というよりイラストレーターって印象を持ってたんですけど、この漫画でその考えは改められましたね。
最新刊は、雛菊が…なったり、お園さんが意外な面を見せたり、最後に白雪が…したり、見所満載でした。それにしても、ミドリよりオダマキのほうが目立ってたね。放置されるわ、殴られるわで4巻ではミドリ散々でちょっと可哀想。
雛菊の前に現れたのは誰だったのか?お兄様は白雪を使ってなにをしようとしていたのか?まだまだ謎を残しつついいところで終わりました。この先も展開が楽しみです。
まあ、設定的に甘いなって思うところがあったり、話の展開が強引だったりする所もあるけど、それを差し引いても余りある面白さがこの漫画にはあると思います。多少人を選びそうではあるけれど、僕ぁ、好きだね、この漫画。そんな訳でこれからも応援していきたいと思います。
白雪ぱにみくす! 4 (4) (BLADE COMICS)
桐原 いづみ
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