■オリコン一位化計画とは?
”魔法先生ネギま!”主題歌「ハッピー☆マテリアル」に始まった、一連のアニソン、「オリコン一位化計画」。
次いで”涼宮ハルヒの憂鬱”主題歌「ハレ晴レユカイ」が、そして今回”らき☆すた”主題歌「もってけ!セーラーふく」がその騒動の対象にあげられています。
また、騒動が盛り上がらなかった為に、知名度が上がらずに終わっていったものもいくつかありました。”ひぐらしのなく頃に”の主題歌「ひぐらしのなく頃に」もそんな騒動を起こそうという計画が立てられたのをちらっと見たことがあります。
今までこの騒動でオリコン1位という最終目標が達成されたことはありませんが、かなり上位に食い込んだ実績を残しています。確かにアニソンやそれに関連した曲では大変めずらしい事です。
だけど、アニメやゲームの主題歌を昔から聞き続けている私としては、この一連の騒動については苦々しく思いながら傍観していました。
ハピマテの時は、私個人はそんなに興味はなく、「あー、なんかくだらん事やってるなあ」という認識でしかありませんでした。けれど「ハレ晴レユカイ」と「もってけ!セーラーふく」は歌詞を私の好きな畑亜貴さんが書いている事もあって、とても気にいていた曲だっただけに、なんかこういう売れ方って嫌だなあと思いました。
■騒動を不快に思う背景にあるもの。
こういう騒動が起きる背景にあるのは、オリコンやTVなどの音楽番組における、アニメ関係の曲の冷遇っぷりでした。
有名アーチストがタイアップで歌ってる曲は例外として、声優やアニソンシンガーなど、専門で歌っている人の曲が上位に上がっても、その扱いは粗雑で、明らかに場違いなものとして扱われていました。
確かに私自身、声優などを応援していた頃は、こういう差別的な扱いに対して不快感を覚えた事はあります。結局一般の邦楽界にとって、アニソンやそれに関係する音楽は別枠というような考えがあったように見受けられました。
しかし、そういったランキングとか、人気に関係なく、他人がどう思おうと、自分がいいと思った曲を自分で選んで買っているんだと思った時に、別にこれはこれでいいのではないのかな?とも思いました。逆にそのことを誇りに思ったりもしました。
ランキングや人気で、自分の聞きたい曲を決めている連中と同じ次元で怒っていてもしょうがない。また歌の好き嫌いなんていうのはひじょうに個人的なもので、それを他人に決めてもらうのは本来の曲の楽しみ方ではない。いい曲はいい。本人にとってその曲が価値があるのなら、それでいいのではないでしょうか?
いえ、ランキングや人気で曲を選ぶ事自体は別に構わないし、メディアなどの露出で曲を知って気に入り、CDを購入するというのに対してとやかくいうつもりはありません。そういう曲の選び方もひとつの方法でしょう。だけれども、それだけが曲の価値ではないし、単純な図式で「売れてる=良い曲」「売れてない=悪い曲」と決めつけるのはどうなんでしょうね?
近年、アニソン自体の方向性も変化していて、何も知らないで聴くと、一般の邦楽と区別が付かないような曲が増えて来ました。
昔は番組名やキャラクターの名前を連呼したり、アニメの内容に合わせた歌詞などで、ちょっと聴くだけでアニソンと解るような感じでしたけど、最近のものは、曲単体としてもしっかり聴けるものが多いように思えます。
それの善し悪しは別として、曲単体でも勝負できる作品を、今でも一般の邦楽と区別して扱うのは、やはり邦楽の音楽業界にはアニソンに対する偏見というか、区別が存在し続けているという事でしょう。
アニソン好きとしてはそれはひじょうに残念に思う事ではありますが、いちいち腹を立てていても仕方がありません。
一般人が耳にできない良い曲に出会えるその事自体を喜び、一般の評価などは気にせず曲を楽しんでいけばいいのではないか、そうずっと思ってました。
■この騒動を不快に思う理由。
だからこそ、この騒動には苦々しさを覚えるのです。私にいわせればこの騒動を起こしている連中や、乗っかってる連中に言いたい。
「お前等にとって、ランキングっていうのがそんなに重要なのかよ!」
いままで散々アニソンだと馬鹿にされて、別枠に置かれてきたものに対して、いまさらそれに価値を求めてどうする?
良い曲だったら、黙っていても売れるし、そもそもランキングと曲の善し悪しは関係があるのか?特にアニソン好きだからこそ、そんな順位なんて気にするのは愚の骨頂だといえるのじゃないのか?
私たちはオリコンやランキングで上位にあるからという理由で曲を選んできたのではなかろう。そういう一般の邦楽ファンがランキングの変動に一喜一憂してるのを見てくだならいと思ってやってきたんだろうがよ。いまさらそういうのに価値を置いてどうする?
百歩譲ったとしても、良い曲だったから自然にランキングが上がるというなら良いけど、無理矢理ランキングをあげていい曲!っていうのもおかしいし、フェアじゃない。
そういうズルは気にくわないし、作品の良さに泥を塗っているのと同じではないか。お前等、ジャニーズファンとかが、1人で何十枚もCD買いあさってランキング上げるのを見て、狡いとか、くだらないとか思わなかったか?それと同じ事をして恥ずかしくないのか?
せっかく曲自体はいいのに、そういう事をして、第三者から見て自分たちのやってる事がどう写っているのか少しは考えて見たことあるんか?こういう事をやるのは作品を貶めているのと変わらないじゃないか。
「ああ、どうせ、たいした曲でもないのにキモオタ達が無理矢理ランキングを上げた曲だろ」
という評価が付いても良しとするのか?
こういった騒動を知る度に、そんな気持ちでいっぱいです。同じアニソン好きとしてとても悲しく思います。
また、商品の広報戦略としてこういうのをレコード会社自体が煽っているなんて噂も聞きます。それが事実なら、ひじょうに残念に思います。商売としてはそういうやりかたも通るんでしょうけど、踊らされるのは勘弁して欲しい。
■せっかくの素晴らしい曲に泥を塗るな。
まとめます。
音楽の善し悪しというのは、とても個人的な部分が多く、他人の評価に左右されないものだと思います。
またランキングに一喜一憂するのは本来の音楽の楽しみ方とは違うと思いますし、自分の聞く曲をランキングで選ぶのは初心者やそれほど音楽の中身には興味がい人の選び方なのではないでしょうか。
良い曲だからランキングの上位に来るのは別に構わないけど、ランキングを無理矢理上げて良い曲とするのは良くない事だと思うし、そういうのを見てくだらないと思っていたのがアニソンファンではありませんでしたか?
またこういう騒動起こしてランキングを上げるのはルール違反、ズルだと思います。ズルして上位に入っても、それは果たして正当な評価に繋がるでしょうか?逆にその曲の良さに泥を塗り、貶める結果となるだけではないでしょうか。
ランキングで曲の善し悪しを決めるのもどうかと思うし、たとえランキングに価値を求めるにしても、不当なやり方ではその曲自体の価値を落としてしまうのではないでしょうか?
以上のような観点から、私はこの一連の騒動に対しては不愉快に思ってるし、こういう事はやるべきではないと思ってます。
「ハレ晴レユカイ」も「もってけ!セーラーふく」もひじょうに楽しくてよい曲だと思います。だからこそ、こんな騒ぎで穢してもらいたくないのです。
※参照サイト
[戯言]オリコン一位化計画の歴史と考察(謎鳥)
http://d.hatena.ne.jp/n-kashima/20070416/1176653169
「らき☆すたをオリコン1位にしよう」まとめサイト
http://wiki.livedoor.jp/lapislazuli01/d/FrontPage
涼宮ハルヒの憂鬱応援サイト
http://ankadeblog.web.fc2.com/
”魔法先生ネギま!”主題歌「ハッピー☆マテリアル」に始まった、一連のアニソン、「オリコン一位化計画」。
次いで”涼宮ハルヒの憂鬱”主題歌「ハレ晴レユカイ」が、そして今回”らき☆すた”主題歌「もってけ!セーラーふく」がその騒動の対象にあげられています。
また、騒動が盛り上がらなかった為に、知名度が上がらずに終わっていったものもいくつかありました。”ひぐらしのなく頃に”の主題歌「ひぐらしのなく頃に」もそんな騒動を起こそうという計画が立てられたのをちらっと見たことがあります。
今までこの騒動でオリコン1位という最終目標が達成されたことはありませんが、かなり上位に食い込んだ実績を残しています。確かにアニソンやそれに関連した曲では大変めずらしい事です。
だけど、アニメやゲームの主題歌を昔から聞き続けている私としては、この一連の騒動については苦々しく思いながら傍観していました。
ハピマテの時は、私個人はそんなに興味はなく、「あー、なんかくだらん事やってるなあ」という認識でしかありませんでした。けれど「ハレ晴レユカイ」と「もってけ!セーラーふく」は歌詞を私の好きな畑亜貴さんが書いている事もあって、とても気にいていた曲だっただけに、なんかこういう売れ方って嫌だなあと思いました。
■騒動を不快に思う背景にあるもの。
こういう騒動が起きる背景にあるのは、オリコンやTVなどの音楽番組における、アニメ関係の曲の冷遇っぷりでした。
有名アーチストがタイアップで歌ってる曲は例外として、声優やアニソンシンガーなど、専門で歌っている人の曲が上位に上がっても、その扱いは粗雑で、明らかに場違いなものとして扱われていました。
確かに私自身、声優などを応援していた頃は、こういう差別的な扱いに対して不快感を覚えた事はあります。結局一般の邦楽界にとって、アニソンやそれに関係する音楽は別枠というような考えがあったように見受けられました。
しかし、そういったランキングとか、人気に関係なく、他人がどう思おうと、自分がいいと思った曲を自分で選んで買っているんだと思った時に、別にこれはこれでいいのではないのかな?とも思いました。逆にそのことを誇りに思ったりもしました。
ランキングや人気で、自分の聞きたい曲を決めている連中と同じ次元で怒っていてもしょうがない。また歌の好き嫌いなんていうのはひじょうに個人的なもので、それを他人に決めてもらうのは本来の曲の楽しみ方ではない。いい曲はいい。本人にとってその曲が価値があるのなら、それでいいのではないでしょうか?
いえ、ランキングや人気で曲を選ぶ事自体は別に構わないし、メディアなどの露出で曲を知って気に入り、CDを購入するというのに対してとやかくいうつもりはありません。そういう曲の選び方もひとつの方法でしょう。だけれども、それだけが曲の価値ではないし、単純な図式で「売れてる=良い曲」「売れてない=悪い曲」と決めつけるのはどうなんでしょうね?
近年、アニソン自体の方向性も変化していて、何も知らないで聴くと、一般の邦楽と区別が付かないような曲が増えて来ました。
昔は番組名やキャラクターの名前を連呼したり、アニメの内容に合わせた歌詞などで、ちょっと聴くだけでアニソンと解るような感じでしたけど、最近のものは、曲単体としてもしっかり聴けるものが多いように思えます。
それの善し悪しは別として、曲単体でも勝負できる作品を、今でも一般の邦楽と区別して扱うのは、やはり邦楽の音楽業界にはアニソンに対する偏見というか、区別が存在し続けているという事でしょう。
アニソン好きとしてはそれはひじょうに残念に思う事ではありますが、いちいち腹を立てていても仕方がありません。
一般人が耳にできない良い曲に出会えるその事自体を喜び、一般の評価などは気にせず曲を楽しんでいけばいいのではないか、そうずっと思ってました。
■この騒動を不快に思う理由。
だからこそ、この騒動には苦々しさを覚えるのです。私にいわせればこの騒動を起こしている連中や、乗っかってる連中に言いたい。
「お前等にとって、ランキングっていうのがそんなに重要なのかよ!」
いままで散々アニソンだと馬鹿にされて、別枠に置かれてきたものに対して、いまさらそれに価値を求めてどうする?
良い曲だったら、黙っていても売れるし、そもそもランキングと曲の善し悪しは関係があるのか?特にアニソン好きだからこそ、そんな順位なんて気にするのは愚の骨頂だといえるのじゃないのか?
私たちはオリコンやランキングで上位にあるからという理由で曲を選んできたのではなかろう。そういう一般の邦楽ファンがランキングの変動に一喜一憂してるのを見てくだならいと思ってやってきたんだろうがよ。いまさらそういうのに価値を置いてどうする?
百歩譲ったとしても、良い曲だったから自然にランキングが上がるというなら良いけど、無理矢理ランキングをあげていい曲!っていうのもおかしいし、フェアじゃない。
そういうズルは気にくわないし、作品の良さに泥を塗っているのと同じではないか。お前等、ジャニーズファンとかが、1人で何十枚もCD買いあさってランキング上げるのを見て、狡いとか、くだらないとか思わなかったか?それと同じ事をして恥ずかしくないのか?
せっかく曲自体はいいのに、そういう事をして、第三者から見て自分たちのやってる事がどう写っているのか少しは考えて見たことあるんか?こういう事をやるのは作品を貶めているのと変わらないじゃないか。
「ああ、どうせ、たいした曲でもないのにキモオタ達が無理矢理ランキングを上げた曲だろ」
という評価が付いても良しとするのか?
こういった騒動を知る度に、そんな気持ちでいっぱいです。同じアニソン好きとしてとても悲しく思います。
また、商品の広報戦略としてこういうのをレコード会社自体が煽っているなんて噂も聞きます。それが事実なら、ひじょうに残念に思います。商売としてはそういうやりかたも通るんでしょうけど、踊らされるのは勘弁して欲しい。
■せっかくの素晴らしい曲に泥を塗るな。
まとめます。
音楽の善し悪しというのは、とても個人的な部分が多く、他人の評価に左右されないものだと思います。
またランキングに一喜一憂するのは本来の音楽の楽しみ方とは違うと思いますし、自分の聞く曲をランキングで選ぶのは初心者やそれほど音楽の中身には興味がい人の選び方なのではないでしょうか。
良い曲だからランキングの上位に来るのは別に構わないけど、ランキングを無理矢理上げて良い曲とするのは良くない事だと思うし、そういうのを見てくだらないと思っていたのがアニソンファンではありませんでしたか?
またこういう騒動起こしてランキングを上げるのはルール違反、ズルだと思います。ズルして上位に入っても、それは果たして正当な評価に繋がるでしょうか?逆にその曲の良さに泥を塗り、貶める結果となるだけではないでしょうか。
ランキングで曲の善し悪しを決めるのもどうかと思うし、たとえランキングに価値を求めるにしても、不当なやり方ではその曲自体の価値を落としてしまうのではないでしょうか?
以上のような観点から、私はこの一連の騒動に対しては不愉快に思ってるし、こういう事はやるべきではないと思ってます。
「ハレ晴レユカイ」も「もってけ!セーラーふく」もひじょうに楽しくてよい曲だと思います。だからこそ、こんな騒ぎで穢してもらいたくないのです。
※参照サイト
[戯言]オリコン一位化計画の歴史と考察(謎鳥)
http://d.hatena.ne.jp/n-kashima/20070416/1176653169
「らき☆すたをオリコン1位にしよう」まとめサイト
http://wiki.livedoor.jp/lapislazuli01/d/FrontPage
涼宮ハルヒの憂鬱応援サイト
http://ankadeblog.web.fc2.com/
TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」ED主題歌 ハレ晴レユカイ 涼宮ハルヒ(平野綾) 長門有希(茅原実里) 朝比奈みくる(後藤邑子) ランティス 2006-05-10 売り上げランキング : 124 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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私も当時、自他共に認めるオタクでありながら、この騒動には距離を置いていました。「ハッピー☆マテリアル」があまり好きでなかったのもありますが、やはり「馬鹿馬鹿しい」という気持ちが強かったです。
ただ、私が当時感じた「馬鹿馬鹿しさ」は、オタクたちがランキングに固執していたことではなく、J-POPを目の敵にしかしていなかったことです(今でもそうかもしれない)。
夕凪さんの言うとおり、今は――というより1990年代から既に、純粋にJ-POPとして違和感なく聴けるアニメソングが増えてきました。キャラクターソングでさえ、知らずに聴けばJ-POPに聞こえてしまうほど(岩崎みなみの「黙っと休み時間」で体験済)。
そんなアニメソングの現状を受け入れず、なぜJ-POPと対立することにこだわるのか、私にはすごく不思議に思えました。アニメソングが好きな気持ちは分かりますが、ネガティブキャンペーンという、喧嘩を売るような(そして、オタクのイメージを悪化させるような)行為だけは正直してほしくなかったです。
なお、「一般人が耳にできない良い曲に出会えるその事自体を喜び、一般の評価などは気にせず曲を楽しんでいけばいい」という考え方ですが、私の場合、「一般人」が普段耳にすることがないからこそ、彼らに紹介したり聞かせてあげたりしたくなります。もちろんJ-POPとして。
J-POPを目の敵にしようとしてるのは、おそらく今までアニソンが目の敵にされていたからという部分もあるとは思います。だからといって、仕返しとばかりにJ-POPを目の敵にするのは間違いだと思いますけどね。
今までランキング番組やアニソンに理解のない人たちからアニソンはアニソンというだけで区別されてきました。僕個人も苦い思いをしたことが何度もあります。だからといって、今度は反対にアニソンが認知されてきたから、J−POPを目の敵にしてやろうという考えはアニソンを馬鹿にしてた連中と同じではないのかと僕は思うのです。
音楽の趣味というのは非常に個人的なものだという考えが僕にはあります。自分が良いと思っても他人が良いと思うとは限らない。こういう嗜好の問題はとてもデリケートな部分があると僕は感じています。このように強引にランキングをあげるような行動を取れば、かえって反発を招くだけだと思います。
あと、アニソンだからJ−POPだからとジャンルで区別して善し悪しを決めるのも馬鹿げてることだと僕も思いますね。聴いて好きと感じればそれがどんなジャンルでも良いではないですか。アニソンだから駄目、J−POPだから駄目だという先入観で曲を選ぶのはもったいないと僕は思ってます。