配達先へ最低でも20分かかる所に、配達指定時間の10分前に出されるといったようなことは多々ある。
上司は口では「急がんでいいからな。安全運転でいけよ」と言うが表情が言葉を裏切っている。
しかも遅れればお客さんに頭下げるのは自分だ。仕事に対するプライドもある。
だから、ついついアクセルを踏み込んでしまう。信号の変わり目で無茶してしまう。
頑張って5分遅れくらいで届けても、客によっては怒る客もいる。こういう場面に遭うといたたまれない。
いくら「安全第一」を言われた所で、会社や環境がそれを許す状態になっていないと、どうしようもない。私の会社だけではない。今の社会はどうも「安全>時間」ではなく「時間>安全」であるように思えてならない。
口では何とでも「安全優先」と言えるが、状況がいくらでもそれを裏切る。
上司は口では「急がんでいいからな。安全運転でいけよ」と言うが表情が言葉を裏切っている。
しかも遅れればお客さんに頭下げるのは自分だ。仕事に対するプライドもある。
だから、ついついアクセルを踏み込んでしまう。信号の変わり目で無茶してしまう。
頑張って5分遅れくらいで届けても、客によっては怒る客もいる。こういう場面に遭うといたたまれない。
いくら「安全第一」を言われた所で、会社や環境がそれを許す状態になっていないと、どうしようもない。私の会社だけではない。今の社会はどうも「安全>時間」ではなく「時間>安全」であるように思えてならない。
口では何とでも「安全優先」と言えるが、状況がいくらでもそれを裏切る。
■安全軽視の行き過ぎたサービス。
宅配ピザの「30分以内に配達できないとペナルティ」なんていうのは、行き過ぎたサービスだと以前から思っていた。
私の場合のように、商品の出来上がりが遅れる場合もあるだろうし、渋滞などの道路事情もあるだろう。
でも、配達人はペナルティを恐れて、スピードを上げる、無茶な割り込みをする、歩道を走るなどの無理を強いられる。その結果事故につながる。
今はこういうサービスは行われていないみたいだが、こういう危険な行為を招くような事を企業はやらないで欲しい。
最近の宅急便の時間指定も、ちょっと行き過ぎなサービスだと思う。せいぜい午前中、午後、夜くらいの区切りにして欲しい。1時間刻みというのはちょっとやりすぎだと思う。
■路上にて。
車を運転していると、交差点で、赤信号を待たずに、コンビニなどの駐車場を突っ切って交差点を曲がる車がよく目に付く。
わずか数秒を待てずに、歩行者や出入りする車のある駐車場に進入するという危険を冒す。
そこまでして数秒が惜しいか?不法侵入(用事も無いのに駐車場に進入)して事故を起こす危険まで冒して、そんなに先を急がねばなりませんか?
■バス運転席にて。
朝の通勤時間帯。バスがバス停に着く。
バス停では他のバスが乗客を降ろしているので、バス停のかなり手前でとりあえず停まる。
バス運転士は会社から「保安上の理由によりバス停より手前でお客様を降ろしてはいけない」と指示されている。だからドアは開けない。
すると、途端に乗客はいらだち始める。
運転席の横に立って、目で「早く降ろせ!なにやってんだ馬鹿運転士!」と訴えてくる。「チッ!」と何度も舌打ちをする。時計を見る仕草をする。中には「降ろしてよ!」と言ってくる客もいる。
気付けば、バス停で待っていた客も入り口のドアの所に移動して列を作っている。「何で開けないのか」と運転席の方を何度も見る。
こんな状態でドアを開けない運転士がいれば、そいつはよほど鈍いやつか、よっぽど頑固なヤツだ。
普通の運転士ならやむを得ずドアを開ける。危険と分かっていて…。事故が起きれば責任を取らされると分かっていて…。
■店舗にて。
先日、電話で唐揚げの予約をして来たお客がいたんだが、急に注文が増えて、予定時間より5分ほど商品が揚がるのが遅れた。
そのわずか5分を待ちきれずに怒って、声を荒げ私たち店員に対し怒鳴り散らした。私たちが謝れば謝るほど、こちらを責め立てる。そして最後には商品を受け取らずにドアを激しく閉めて帰って行った。
確かに予定時間に商品を用意できなかったのは店の落ち度だが、わずか5分足らずも待てないなんて、どうかと思う。
私たちが忙しそうにしているのは見えているはずだ。謝られても許せないくらい怒るような事なのだろうか。
■時間に対して厳しすぎる日本人。
今回の列車事故はこういう日本の社会の体質が招いたものではないのかと私は考える。
JR西日本や運転士ばかりが責められているようだけど、社会全体のそういった異常なほどの時間厳守の体質、数分どころか数秒の遅れさえ許さないという風潮が、この事故の背景にあったのでは無いかと思う。
1分30秒の遅れを取り戻す為に速度超過してしまった運転士。
それが自分のミスによるものならなおさら焦る。確かにオーバーランしてしまったのは運転士の過失だ。しかし、社会や会社はそれを許さなかった。そうじゃなかったとしても、少なくとも許されない事のように運転士が思った。その事がこの事故の原因のひとつだと私は思う。
外国では1〜2分の遅れは、遅れと言わない。
またイスラム圏の人々はバスとかが半日以上来なくても「待っていればいずれ来るさ〜」と余裕で待つという。だからイスラム圏の人たちが日本に来るとびっくりするらしい。ちょっとでも遅れると激怒する日本人に驚くという。
■遅れもするさ、電車だもの。
交通機関だから何かの事情で遅れることもあるさ。
そういった余裕が今の日本人にはない。時間どうりに来るのは当然。1分でも遅れてると「なにやってんだ!職務怠慢だ!」と怒り始める。それが事故や自然災害などのやむを得ない事情でも何でも。
「そうは言うが、会社(学校)に遅刻したらどう責任取ってくれるんだ」
と云う人もあろう。
だが、そんなの自分が少し早く家を出て、一便前の電車に乗ればいいだけじゃないかと思う。
だいたい、遅れたって「延滞証明書」があれば、許されるんだろう?私がバスの運転士していたとき、たいして遅れてもいない(ぜんぜん遅れていない場合もある)のに降り口に置いてある延滞証明書をひっつかんでいく客いっぱいいたぜ。…って話が逸れた。
とにかく、そういった今の日本の風潮。社会が安全より時間を(口では安全優先と言いつつも)優先している事、数秒の遅れも許さないという行き過ぎた厳しさ。
それがとても異常な事であるということを、今の日本人は気付かなければならないと思う。
宅配ピザの「30分以内に配達できないとペナルティ」なんていうのは、行き過ぎたサービスだと以前から思っていた。
私の場合のように、商品の出来上がりが遅れる場合もあるだろうし、渋滞などの道路事情もあるだろう。
でも、配達人はペナルティを恐れて、スピードを上げる、無茶な割り込みをする、歩道を走るなどの無理を強いられる。その結果事故につながる。
今はこういうサービスは行われていないみたいだが、こういう危険な行為を招くような事を企業はやらないで欲しい。
最近の宅急便の時間指定も、ちょっと行き過ぎなサービスだと思う。せいぜい午前中、午後、夜くらいの区切りにして欲しい。1時間刻みというのはちょっとやりすぎだと思う。
■路上にて。
車を運転していると、交差点で、赤信号を待たずに、コンビニなどの駐車場を突っ切って交差点を曲がる車がよく目に付く。
わずか数秒を待てずに、歩行者や出入りする車のある駐車場に進入するという危険を冒す。
そこまでして数秒が惜しいか?不法侵入(用事も無いのに駐車場に進入)して事故を起こす危険まで冒して、そんなに先を急がねばなりませんか?
■バス運転席にて。
朝の通勤時間帯。バスがバス停に着く。
バス停では他のバスが乗客を降ろしているので、バス停のかなり手前でとりあえず停まる。
バス運転士は会社から「保安上の理由によりバス停より手前でお客様を降ろしてはいけない」と指示されている。だからドアは開けない。
すると、途端に乗客はいらだち始める。
運転席の横に立って、目で「早く降ろせ!なにやってんだ馬鹿運転士!」と訴えてくる。「チッ!」と何度も舌打ちをする。時計を見る仕草をする。中には「降ろしてよ!」と言ってくる客もいる。
気付けば、バス停で待っていた客も入り口のドアの所に移動して列を作っている。「何で開けないのか」と運転席の方を何度も見る。
こんな状態でドアを開けない運転士がいれば、そいつはよほど鈍いやつか、よっぽど頑固なヤツだ。
普通の運転士ならやむを得ずドアを開ける。危険と分かっていて…。事故が起きれば責任を取らされると分かっていて…。
■店舗にて。
先日、電話で唐揚げの予約をして来たお客がいたんだが、急に注文が増えて、予定時間より5分ほど商品が揚がるのが遅れた。
そのわずか5分を待ちきれずに怒って、声を荒げ私たち店員に対し怒鳴り散らした。私たちが謝れば謝るほど、こちらを責め立てる。そして最後には商品を受け取らずにドアを激しく閉めて帰って行った。
確かに予定時間に商品を用意できなかったのは店の落ち度だが、わずか5分足らずも待てないなんて、どうかと思う。
私たちが忙しそうにしているのは見えているはずだ。謝られても許せないくらい怒るような事なのだろうか。
■時間に対して厳しすぎる日本人。
今回の列車事故はこういう日本の社会の体質が招いたものではないのかと私は考える。
JR西日本や運転士ばかりが責められているようだけど、社会全体のそういった異常なほどの時間厳守の体質、数分どころか数秒の遅れさえ許さないという風潮が、この事故の背景にあったのでは無いかと思う。
1分30秒の遅れを取り戻す為に速度超過してしまった運転士。
それが自分のミスによるものならなおさら焦る。確かにオーバーランしてしまったのは運転士の過失だ。しかし、社会や会社はそれを許さなかった。そうじゃなかったとしても、少なくとも許されない事のように運転士が思った。その事がこの事故の原因のひとつだと私は思う。
外国では1〜2分の遅れは、遅れと言わない。
またイスラム圏の人々はバスとかが半日以上来なくても「待っていればいずれ来るさ〜」と余裕で待つという。だからイスラム圏の人たちが日本に来るとびっくりするらしい。ちょっとでも遅れると激怒する日本人に驚くという。
■遅れもするさ、電車だもの。
交通機関だから何かの事情で遅れることもあるさ。
そういった余裕が今の日本人にはない。時間どうりに来るのは当然。1分でも遅れてると「なにやってんだ!職務怠慢だ!」と怒り始める。それが事故や自然災害などのやむを得ない事情でも何でも。
「そうは言うが、会社(学校)に遅刻したらどう責任取ってくれるんだ」
と云う人もあろう。
だが、そんなの自分が少し早く家を出て、一便前の電車に乗ればいいだけじゃないかと思う。
だいたい、遅れたって「延滞証明書」があれば、許されるんだろう?私がバスの運転士していたとき、たいして遅れてもいない(ぜんぜん遅れていない場合もある)のに降り口に置いてある延滞証明書をひっつかんでいく客いっぱいいたぜ。…って話が逸れた。
とにかく、そういった今の日本の風潮。社会が安全より時間を(口では安全優先と言いつつも)優先している事、数秒の遅れも許さないという行き過ぎた厳しさ。
それがとても異常な事であるということを、今の日本人は気付かなければならないと思う。
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