なぜ僕は一般の観光地じゃなくてアニメの聖地やご当地萌えキャラが盛り上がってる街にいくのか?ずっと考えてた。

遠くに行きたい僕は旅する理由付けができればなんでもいいって思っていて、そこに方向性を与えてくれたのが2次元コンテンツ・ツーリズムだったんだとずっと思っていた。だけど違った。僕は僕の居場所が欲しかったんだ。


僕は職場でも家庭でもいらん子扱いだし、なんでも自分の好きなことを話せる趣味のあう家族、友達や知り合いもいない。自分的には楽しいこととか興味深い出来事があっても、何かに対して思いを寄せても、それを話せる相手とかいない。フラストレーションは溜まる一方だ。

いろいろと取り繕ったり、隠したりしていかなきゃいけない日常の生活の中には、僕の本当の居場所なんてないって潜在的に感じているんだと思う。

そんな中、自分の好きなものを受け入れてくれる場所が、魅力的に感じるのは当然といえば当然だったのかもしれない。

そこに行けば、その作品のファンとして街の人も受け入れてくれるし、全国から同じ作品の好きなファンが集まってきてる。そこにいる観光客も、だいたい受け入れてくれるようだし、それを見て、「ああ、ここだと○○好きな僕でも大丈夫なんだ」って安心できるってことなのかもしれない。

アニメだけではない。ご当地萌えキャラも、そこに行くと2次元美少女キャラ好きな自分を肯定してくれるような気がして、こんな自分でもこういうの堂々と楽しんでいいんだって思えて嬉しいのだ。


それはアニメに限らず、僕が好きな映画や、歴史や星などの他の趣味も同じで、そこに行けば、それらが好きな自分を堂々と出せる、肯定してくれる。そんな場所だから魅力を感じるんだと思う。

たぶん自分を肯定して、安心して好きなものを楽しめる、そんな場所を探しているんだと思う。


だから、そんな場所で疎外感を感じてしまうと、急にその場所に価値がなくなるように感じてしまうんだと思う。ああ、ここは僕の居場所じゃないんだなって感じたら終わってしまう。それは仕方のないことだと思う。聖地に行っても常連だけが受け入れられていて、自分が行っても孤独感しか感じなかったとかいう場合も少なくない。そういう場所は次第に離れて行ってしまってると思う。


よくアニメの聖地巡礼で、どうせアニメが終わったら来なくなるんでしょ?って言われるけど、そこに自分の居場所があるのなら、作品が終わっても何度でも足を運びたいと思う。でもその場所でアニメファンはもう用なし的な扱いを受けたら行かない。行く理由が無くなる。

だいたい、ただの一般観光客なら、よっぽどその観光地を気に入る場合でないと一回見たらもういいやってなる。アニメファンは少なくともアニメをやってる期間は何度も足を運ぶ。なので一般の観光客にくらべるとよほどその土地の観光に貢献してると思うのだけれど。

自分が必死こいて働いたお金で、貴重な休みを使ってその場所に行くという意味を理解して欲しい。そこに行く理由がないとわざわざ行かない。行く理由が無くなって行かなくなるのを不義理というのは酷な話ではないのか?


…話が逸れた。

とにかく僕は自分の居場所を求めて、自分が自分でいられて安心できる場所を求めて放浪してるんだと思う。その自分の居場所になりそうな場所を探す1つの基準がアニメの聖地巡礼場所であり、ご当地萌えをやってる場所なのだ。

聖地巡礼を始めた頃、アニメのファンだって知られないようビクビクして聖地を巡っていたんだけど、そんな中不思議と受け入れられてることにすごい安心と喜びを覚えた。そういうことがあるとまた来ようと思う。その繰り返しでだんだんとその土地に対する縁が作られていって、そこにあるアニメ関係以外のものにも関心が出てくるのだ。

聖地巡礼とかする理由は人それぞれなので、みんながそういう理由で行ってはいないと思うけど、僕の場合はそういう部分が大きいと思う。もちろん、好きな作品の世界とそのモデルになった場所を見比べてみたいという楽しみもあるけれど。


いつだって遠くに行きたいと考えていた。なのでいろんな観光地に足を運んでみた。最初はそれでも楽しかった。しらない土地に行くのはいろんな発見もあって面白い。

で も、だんだんとただの観光地にはもう魅力を感じなくなっていた。確かに珍しい光景ではあるけれど、ただそれだけだ。回りを見るとじいさんばあさんか日本語 を話していない東洋人ばかりだし、観光の対象も、土産物も似たものばかりだし、なにかというと観光地料金で金ばかりとられて、苦労して行く割にはなんだこ んなもんかっていう感想しか出てこなかったり。

旅する理由を見失っていた。一時期、鉄道趣味が旅する理由になっていたけど、それも次第に飽きてきた。それも駅メモで一度復活しかけたが、あんなことがあって、完全に鉄道熱は冷めた。

そんな中で次第に旅の目的として占めてきたのが、アニメの聖地巡礼をはじめとした2次元コンテンツの旅だった。

そこに行けば今までの旅では味わえない興奮を僕に与えてくれる。一般人にはあまり価値がないかもしれないが、僕だけ、僕らだけにその価値を感じられる場所。

自分の好きな作品の架空のはずの世界がリアルに前にあることや、自分の好きな作品やキャラクターがリアルな街に受け入れられてることなど、それに今までにはない喜びを感じることができた。だから何度も行きたくなる。だからその土地が好きになる。元々旅行自体は好きだから、旅行趣味とアニメなどの他の趣味がコラボすれば、その場所が魅力的に見えてくるのは当然なのかもしれない。

ただ、こういった2次元コンテンツな旅も、ひとつの指針であって、絶対ではないとは思ってる。僕は僕が行って喜びを感じる場所が欲しいのだ。


僕はツライ日常のなかで、自分を肯定してくれて、自分を安心してくれて、自分に元気をくれる場所、そんな場所をずっと求めてるんだと思う。全国いろいろ巡ってみて、僕にとってのそういう場所が見つかることがあれば本望である。



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