2015年の「春の青春18きっぷ」で行く広島の呉と竹原の旅、第2回目です。前回は呉までの列車旅の様子と広島の新型電車の事を書きました。今回は呉の軍港クルーズ(艦船めぐり)の様子をレポートします。

呉湾に停泊する海上自衛隊の艦船を海上から見学できる観光遊覧船が中央桟橋から毎日運行されています。こういった海上自衛隊の艦船めぐりのクルーズは、ここ呉をはじめ、舞鶴、横須賀でもあり、来月からは佐世保でも開始される予定です。

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艦艇めぐりのチケット。料金は大人1300円、子供600円です。

呉の艦船めぐりクルーズはこのブログの記事にはできていませんが、実はもうすでに何回も乗っていて、呉に来る度に乗っています。艦艇クルーズは目の前で海上自衛隊の艦船を見るには最高の手段で、艦船めぐりクルーズと毎週日曜に行われる海上自衛隊の一般艦艇公開は呉に行った時は定番の巡礼コースとなっています。

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呉駅から南に徒歩で5分ほどで中央桟橋ターミナルに到着します。お隣は大和ミュージアムです。ここの1階に艦船めぐりの受付カウンターが設置されています。平日は10時と11時の2便、土日祝日は10時、11時、12時、13時、14時の5便が運行されています。

今回は13時の便に乗る予定でしたが、思いのほか呉に早く着いたので12時の階に間に合いました。出港5分前にターミナル出口付近に集合です。艦船めぐりは人気が高く、けっこうたくさんの観光客が乗船します。

船は2階建てになっていて、1階が屋根付きの通常の客室、二階(というか屋上)がオープンデッキとなっています。もちろん僕はオープンデッキのほうに乗船。家を出た時には降っていた雨もすっかり止んで、絶好の艦艇ウォッチ日和になりました。オープンデッキでは寒いと覚悟してたのですが、さほど寒くもなく良い条件でクルーズを楽しめました。

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この日はめずらしく中央桟橋から護衛艦が見れました。艦番号105番。聞き覚えのある番号だなあと思ったら…。

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電ちゃんでしたー!!現代の電ちゃんこと、海上自衛隊護衛艦「いなづま」です。ただいまJMU(ジャパンマリンユナイテッド)呉工場に入渠中。JMUのこの工場は元呉海軍工廠で、大和を建造したいわゆる「大和ドック」の上屋が敷地内に残っています(ドック自体は埋め立てられている)。電ちゃんの後ろの建物がそうです。

JMUでは現在、海自の艦艇などの建造はしてませんが修理は行っています。そういえばこの会社舞鶴にもありましたねー。

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DD-105護衛艦「いなずま」。汎用護衛艦むらさめ型5番艦。全長151m総排水量4550トン。船体のステルス化が図らてているのがむらさめ型の特徴。後部にはヘリ格納庫を搭載し、常時では1機、最大で2機のヘリコプターを搭載可能です。

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船は海上自衛隊呉基地の桟橋に近づいて行きます。まず目に入ってきたのが、現代の伊勢さんこと、ヘリ搭載護衛艦「いせ」です。最大級の護衛艦でその存在感に圧倒されます。

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DDH-182、護衛艦「いせ」。ひゅうが型護衛艦の2番艦。全長は実に197m。戦艦伊勢の219mに迫る勢いですね。旧海軍の軽空母並みの大きさです。

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「いせ」よりEバースを挟んで反対側には掃海母艦「ぶんご」(MST-464)と練習艦「しまゆき」(TV-3513)。

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そのさらに奥、新築のFバースに停泊してるのは護衛艦「うみぎり」(DD-158)と練習艦「かしま」(TV-3508)でした。

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Fバースの陸側に停泊してたのが護衛艦「せんだい」(DE-232)。

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練習艦「かしま」を横から。

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Aバースに停泊してるのが現代の利根さんこと護衛艦「とね」(DE-234)、そして訓練支援艦「くろべ」(ATS-4202)。「くろべ」さんがここでお休みしているせいか、今回は天龍ちゃんが見当たりませんでしたね。

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234。とっても覚えやすい艦番号の護衛艦の利根さん。僕は過去2回、この利根さん目当てで呉の一般艦艇公開に来たのに、直前で公開担当艦艇が他の艦艇に変更されたことがありました。なので未だに利根には乗艦できてません。いつか乗艦できるといいな。

重巡「利根」はこの呉(江田島)で最期を迎えた艦。江田島には利根記念館もあります。僕にとって、呉というと利根だという印象があります。個人的に想い入れの深い艦ですね。

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利根さんたちの前には音響測定艦「はりま」。音響測定艦とは潜水艦の探知を目的とする艦で、曳航聴音アレイシステムという聴音システムを搭載しています。呉には「いつか静かな海で」で紹介されていた現代の響ちゃんこと、音響測定艦「ひびき」もいるのですが、今回は出払っていました。

ちなみに駆逐艦「響」と音響測定艦「ひびき」との名前の由来は正確には違うらしいですが、まあ僕の勝手な基準でいうと、まあ現代の艦娘認定してもいいかなと思ってます。

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潜水艦桟橋のいちばん端に停泊中は潜水艦救難艦「ちはや」(ASR-403)。

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そして潜水艦桟橋にはおやしお型潜水艦が停泊してました。潜水艦には艦番号が無いのでそれぞれの艦名がわかりません。

ここ呉ではおやしお型とそうりゅう型の潜水艦を見ることが出来ます。おやしお型は現在海上自衛隊では主力となってる潜水艦です。そうりゅう型は最新鋭の潜水艦で現在建造、配備が進められています。そうりゅう型は舵がX型をしているので見分けやすいです。


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全長82m。深さ(高さ)は10.3mありますが、艦本体の大部分は海の中で、海上から見える部分は上部の3mほどになります。てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)にある潜水艦とくらべてもらえてば想像つくと思います。

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潜水艦桟橋から見る護衛艦群。

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現在、呉に停泊している潜水艦で、舵が真っ直ぐなのがおやしお型。

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ふたたび潜水艦救難艦「ちはや」。全長127.5m排水量5540トン。

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この中央部分には救難用の潜水艦(深海救難艇(DSRV))などが搭載されていて、この下の船体は貫通していて、水中へ艦艇をおろせるようになっています。

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後部には大きなヘリコプター甲板があります。ちはやは潜水母艦としての性能もあり、潜水艦1隻分、80名の宿泊施設をはじめ、物資補給、潜水艦への給電設備などが搭載されています。現代の大鯨さんですね。

…といったところで、前編はここまで。後編ではEバース、Fバースに停泊中の艦艇を詳しく見ていきますよー。


(2015春の呉竹原旅行記事)

【2015春の呉竹原旅行】広島の新型電車227系に乗る

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