日曜日(2014年9月7日)に佐世保鎮守府にて現代の島風ちゃんの艦艇一般公開がおこなわてたので行ってきました。
佐世保に護衛艦「しまかぜ」が配備されていると聞いて、ずっと見たかったのですが、一般公開艦艇になかなか登場しなかったです。また何度も佐世保には行ってるのですが、倉島岸壁に停泊してる姿も一度も見なかったです。なので公開艦艇に選ばれるのをずっと待ってました。
護衛艦「しまかぜ」の一般公開は先週の土日にもおこなわれてましたが、先週は竹原の花火大会と呉の伊勢さん(護衛艦「いせ」)の一般公開があったので涙をのんで見送りました。
次の公開を待つしかなかったのですが、日曜日にふたたび公開されると知って、用事をキャンセルして行ってきました。
護衛艦「しまかぜ」(DDG-172)。
まず最初にスペックを紹介していきましょう。護衛艦「しまかぜ」は純国産型の第3世代護衛艦、護衛艦「はたがぜ」の2番艦です。姉妹のいなかった島風ちゃんですが、現行型ではお姉さんがいます。よかったね島風ちゃん。
昭和63年3月23日三菱重工長崎造船所生まれ。舞鶴ではなく長崎生まれになっています。排水量4650t。全長150m。全幅16.4m。主力機関はガスタービンエンジン4基搭載で速力は30ノット。残念ながら島風自慢の40ノットは出ないようです。乗員は約260名です。
↑これは別の日に撮った護衛艦しまかぜ。今回、逆光だったせいで前方からの明るい写真が撮れなかったのです。
ではレポートに移ろうと思います。早朝5時に家を出て、佐賀大和までは下道で、その先は高速で佐世保へ向かいます。前日あまり寝てなかったので途中1時間ほど仮眠をとって、午前9時過ぎに佐世保に到着。いつもは佐世保みなとインターの観光駐車場に停めるのですが、今回は直接、佐世保地方隊倉島岸壁に乗り付けます。
呉や舞鶴とちがって佐世保の艦艇公開は人が少ないので行きやすいです。佐世保の場合は毎週土日の2日間公開で、9時から11時と13時から15時半と公開時間が長いのも良いです。
佐世保地方隊倉島岸壁入口の門。横の守衛所で受付をします。団体でなければ予約はいりません。住所氏名と車のナンバーを記入します。そして入場許可証と車両入場許可証をもらって基地内の駐車場へ。奥突き当りの岸壁に護衛艦がズラリと並んでいます。
護衛艦「じんつう」(DE-230)と護衛艦「さわぎり」(DD-175)。神通さんのほうは以前に見学済み。後日レポートをアップしようと思います。
倉島岸壁に停泊してる護衛艦しまかぜ。やっと逢えたぜ現代のぜかまし!!
なんと後部にも速射砲がついてます。タイプが古い為か、今まで観て来た護衛艦とは一味違いますね。
54口径5インチ単装速射砲。なんと有人操作砲なのです。写真を見れば分かると思いますが上部にドーム状の覗き窓があります。案内の隊員さんに聞いてみると自動発射もできるそうです。
この速射砲はもともとジェット機に対処できる速射砲として第二次世界大戦後にアメリカが開発したもので、それを基準に国産化したものなんだそうです。
現在127mm砲と共に海上自衛隊で装備している砲口武器としては最大の口径とのこと。最大射程24000m、最大射高14844m。32kgの弾丸を毎分33発発射できます。重量は68t、定員13名。砲旋回角360°、砲仰角−15°から+85°です。
高性能20mm機関砲ファランクス(CIWS MK15 MOD2)は後部左右に1基ずつ、計2基装備
水平に魚雷を発射する3連装魚雷発射管(HOS-301)も左右に1基ずつ合計2基搭載。
お隣に停泊してるのは護衛艦「きりさめ」。
艦載ヘリはありませんが、後部は広いオープンデッキになっておりヘリコプターの発着艦が可能です。
中央部分にはハープーンSSM4連装発射機を2基装備。
護衛艦しまかぜの救命浮輪。残念ながら「ぜかまし」ではありませんデシタ…。
護衛艦「しまかぜ」艦橋。艦橋の高い今の世代の護衛艦(DDG:ミサイル護衛艦)に比べるとかなり低いので完全体のバランスとしてはスマートな印象です。
前方甲板の一番前にはミサイルランチャー(Mk.13 Mod4スタンダード・ミサイル単装発射機)が装備されてました。敵航空機やミサイルから艦を守るスタンダートミサイル(SMー1)を発射するものです。スタンダートミサイルは長距離射程で敵を撃墜します。艦搭載の単装ミサイルランチャーは初めて見ました。
船首方向。
艦前方にも54口径5インチ単装速射砲。護衛艦「しまかぜ」には前後に1基ずつ、計2基の速射砲が搭載されています。前方にロケットランチャーがあるためか、一段高い位置に設置されています。
速射砲の後ろには74式アスロック8連装発射機(アスロックランチャー)。アスロックとは対潜ミサイルです。水平発射の魚雷とは違い、空に向けて撃ちます。いったん上空へ飛び上がったミサイルは目標の近くまで飛んでいって水面へ降下、着水すると短魚雷となり目標を追尾して攻撃する兵器です。通常の魚雷にくらべて射程距離が長く、目標到達までの時間も短いです。
こちらはお隣の護衛艦「きりさめ」の速射砲。62口径76mm単装速射砲です。
護衛艦「きりさめ」のほうは速射砲の後ろにミサイル垂直発射装置(VLS)が装備されています。
護衛艦「きりさめ」中央部分。しまかぜと同じように3連装魚雷発射管やハープーンが見えます。
護衛艦「しまかぜ」艦上から見た「じんつう」と「さわぎり」。
再び後部甲板に戻ってきました。
お隣の「きりさめ」にはヘリ収納庫があります。「しまかぜ」のほうはヘリ収納庫の代わりに単装砲ちゃんですw
艦最後尾のひろーいオープンデッキ。
単装速射砲とファランクス。後方の守りも万全です。一周回ったので艦を降ります。
マストと艦橋部分。マストには各種レーダー装置。煙突は一基です。
単装速射砲。
艦橋と単装速射砲。
「しまかぜ」と「きりしま」。
艦橋とマスト部分。
煙突から後ろの部分。内火艇とかが見えますね。左上部の黒いのはOPS-11C対空レーダー。
中央部分の全体像。
後部単装速射砲とオープンデッキ部分。
そんな感じで護衛艦しまかぜを後にします。ありがとう護衛艦「しまかぜ」楽しかったぜ。
見学を終えた後は佐世保倉島庁舎の中の売店でお土産物を見ます。シャツや帽子、バッチや模型、海軍カレーや自衛隊の萌えキャラフィギュア(!)とかが置いてあります。
以上、護衛艦「しまかぜ」見学レポートでした。2世代前の主力護衛艦だった「しまかぜ」。1980年代では最新最強の防空装備を備えた最新鋭艦でした。現役護衛艦としては古株なので、最近の護衛艦を見慣れてると一味違ったユニークな、悪くいえば古臭い印象のある艦でしたね。
姿はスマートで良いと思います。駆逐艦の島風ちゃんとは違って足は早くないけれど、現代の島風ちゃんは排水量にして2倍ちかい立派な艦になりました。イージス艦が出てくるまではお姉さんの「はたがぜ」と共に海上自衛隊屈指の護衛艦として活躍しました。今では旧型となったとはいえ、誕生から27年経った今でも現役で活躍しています。
今回ご一緒した二人w 車には島風のマグコレも貼って行きました。
ただ、今回失敗したのは僕の主力カメラであるOLYMPUS PEN mini E-PM1のバッテリーが空になっていたこと。前日に充電したのですけれど。予備バッテリーがあるさって思ってたけど、カバンに入れてなかったというオチ…。今回の写真は全部iPhoneによるものです。これがすごく心残り…。
また午前中だったので逆光になり、前方からの撮影が難しかったこともちょっと失敗でした。午後からの回のほうが撮影条件良かったな。昼からだと睡眠時間も十分とれたし。いつかふたたび「しまかぜ」の写真を撮りにいけたらいいなと思います。
(関連記事)
ミサイル艇おおたか@佐世保地方隊サマーフェスタ
【現代の艦娘達】護衛艦あけぼの@佐世保サマーフェスタ
佐世保市内散策@佐世保地方隊サマーフェスタ
佐世保に護衛艦「しまかぜ」が配備されていると聞いて、ずっと見たかったのですが、一般公開艦艇になかなか登場しなかったです。また何度も佐世保には行ってるのですが、倉島岸壁に停泊してる姿も一度も見なかったです。なので公開艦艇に選ばれるのをずっと待ってました。
護衛艦「しまかぜ」の一般公開は先週の土日にもおこなわれてましたが、先週は竹原の花火大会と呉の伊勢さん(護衛艦「いせ」)の一般公開があったので涙をのんで見送りました。
次の公開を待つしかなかったのですが、日曜日にふたたび公開されると知って、用事をキャンセルして行ってきました。
護衛艦「しまかぜ」(DDG-172)。
まず最初にスペックを紹介していきましょう。護衛艦「しまかぜ」は純国産型の第3世代護衛艦、護衛艦「はたがぜ」の2番艦です。姉妹のいなかった島風ちゃんですが、現行型ではお姉さんがいます。よかったね島風ちゃん。
昭和63年3月23日三菱重工長崎造船所生まれ。舞鶴ではなく長崎生まれになっています。排水量4650t。全長150m。全幅16.4m。主力機関はガスタービンエンジン4基搭載で速力は30ノット。残念ながら島風自慢の40ノットは出ないようです。乗員は約260名です。
↑これは別の日に撮った護衛艦しまかぜ。今回、逆光だったせいで前方からの明るい写真が撮れなかったのです。
ではレポートに移ろうと思います。早朝5時に家を出て、佐賀大和までは下道で、その先は高速で佐世保へ向かいます。前日あまり寝てなかったので途中1時間ほど仮眠をとって、午前9時過ぎに佐世保に到着。いつもは佐世保みなとインターの観光駐車場に停めるのですが、今回は直接、佐世保地方隊倉島岸壁に乗り付けます。
呉や舞鶴とちがって佐世保の艦艇公開は人が少ないので行きやすいです。佐世保の場合は毎週土日の2日間公開で、9時から11時と13時から15時半と公開時間が長いのも良いです。
佐世保地方隊倉島岸壁入口の門。横の守衛所で受付をします。団体でなければ予約はいりません。住所氏名と車のナンバーを記入します。そして入場許可証と車両入場許可証をもらって基地内の駐車場へ。奥突き当りの岸壁に護衛艦がズラリと並んでいます。
護衛艦「じんつう」(DE-230)と護衛艦「さわぎり」(DD-175)。神通さんのほうは以前に見学済み。後日レポートをアップしようと思います。
倉島岸壁に停泊してる護衛艦しまかぜ。やっと逢えたぜ現代のぜかまし!!
なんと後部にも速射砲がついてます。タイプが古い為か、今まで観て来た護衛艦とは一味違いますね。
54口径5インチ単装速射砲。なんと有人操作砲なのです。写真を見れば分かると思いますが上部にドーム状の覗き窓があります。案内の隊員さんに聞いてみると自動発射もできるそうです。
この速射砲はもともとジェット機に対処できる速射砲として第二次世界大戦後にアメリカが開発したもので、それを基準に国産化したものなんだそうです。
現在127mm砲と共に海上自衛隊で装備している砲口武器としては最大の口径とのこと。最大射程24000m、最大射高14844m。32kgの弾丸を毎分33発発射できます。重量は68t、定員13名。砲旋回角360°、砲仰角−15°から+85°です。
高性能20mm機関砲ファランクス(CIWS MK15 MOD2)は後部左右に1基ずつ、計2基装備
水平に魚雷を発射する3連装魚雷発射管(HOS-301)も左右に1基ずつ合計2基搭載。
お隣に停泊してるのは護衛艦「きりさめ」。
艦載ヘリはありませんが、後部は広いオープンデッキになっておりヘリコプターの発着艦が可能です。
中央部分にはハープーンSSM4連装発射機を2基装備。
護衛艦しまかぜの救命浮輪。残念ながら「ぜかまし」ではありませんデシタ…。
護衛艦「しまかぜ」艦橋。艦橋の高い今の世代の護衛艦(DDG:ミサイル護衛艦)に比べるとかなり低いので完全体のバランスとしてはスマートな印象です。
前方甲板の一番前にはミサイルランチャー(Mk.13 Mod4スタンダード・ミサイル単装発射機)が装備されてました。敵航空機やミサイルから艦を守るスタンダートミサイル(SMー1)を発射するものです。スタンダートミサイルは長距離射程で敵を撃墜します。艦搭載の単装ミサイルランチャーは初めて見ました。
船首方向。
艦前方にも54口径5インチ単装速射砲。護衛艦「しまかぜ」には前後に1基ずつ、計2基の速射砲が搭載されています。前方にロケットランチャーがあるためか、一段高い位置に設置されています。
速射砲の後ろには74式アスロック8連装発射機(アスロックランチャー)。アスロックとは対潜ミサイルです。水平発射の魚雷とは違い、空に向けて撃ちます。いったん上空へ飛び上がったミサイルは目標の近くまで飛んでいって水面へ降下、着水すると短魚雷となり目標を追尾して攻撃する兵器です。通常の魚雷にくらべて射程距離が長く、目標到達までの時間も短いです。
こちらはお隣の護衛艦「きりさめ」の速射砲。62口径76mm単装速射砲です。
護衛艦「きりさめ」のほうは速射砲の後ろにミサイル垂直発射装置(VLS)が装備されています。
護衛艦「きりさめ」中央部分。しまかぜと同じように3連装魚雷発射管やハープーンが見えます。
護衛艦「しまかぜ」艦上から見た「じんつう」と「さわぎり」。
再び後部甲板に戻ってきました。
お隣の「きりさめ」にはヘリ収納庫があります。「しまかぜ」のほうはヘリ収納庫の代わりに単装砲ちゃんですw
艦最後尾のひろーいオープンデッキ。
単装速射砲とファランクス。後方の守りも万全です。一周回ったので艦を降ります。
マストと艦橋部分。マストには各種レーダー装置。煙突は一基です。
単装速射砲。
艦橋と単装速射砲。
「しまかぜ」と「きりしま」。
艦橋とマスト部分。
煙突から後ろの部分。内火艇とかが見えますね。左上部の黒いのはOPS-11C対空レーダー。
中央部分の全体像。
後部単装速射砲とオープンデッキ部分。
そんな感じで護衛艦しまかぜを後にします。ありがとう護衛艦「しまかぜ」楽しかったぜ。
見学を終えた後は佐世保倉島庁舎の中の売店でお土産物を見ます。シャツや帽子、バッチや模型、海軍カレーや自衛隊の萌えキャラフィギュア(!)とかが置いてあります。
以上、護衛艦「しまかぜ」見学レポートでした。2世代前の主力護衛艦だった「しまかぜ」。1980年代では最新最強の防空装備を備えた最新鋭艦でした。現役護衛艦としては古株なので、最近の護衛艦を見慣れてると一味違ったユニークな、悪くいえば古臭い印象のある艦でしたね。
姿はスマートで良いと思います。駆逐艦の島風ちゃんとは違って足は早くないけれど、現代の島風ちゃんは排水量にして2倍ちかい立派な艦になりました。イージス艦が出てくるまではお姉さんの「はたがぜ」と共に海上自衛隊屈指の護衛艦として活躍しました。今では旧型となったとはいえ、誕生から27年経った今でも現役で活躍しています。
今回ご一緒した二人w 車には島風のマグコレも貼って行きました。
ただ、今回失敗したのは僕の主力カメラであるOLYMPUS PEN mini E-PM1のバッテリーが空になっていたこと。前日に充電したのですけれど。予備バッテリーがあるさって思ってたけど、カバンに入れてなかったというオチ…。今回の写真は全部iPhoneによるものです。これがすごく心残り…。
また午前中だったので逆光になり、前方からの撮影が難しかったこともちょっと失敗でした。午後からの回のほうが撮影条件良かったな。昼からだと睡眠時間も十分とれたし。いつかふたたび「しまかぜ」の写真を撮りにいけたらいいなと思います。
(関連記事)
ミサイル艇おおたか@佐世保地方隊サマーフェスタ
【現代の艦娘達】護衛艦あけぼの@佐世保サマーフェスタ
佐世保市内散策@佐世保地方隊サマーフェスタ
艦隊これくしょん -艦これ- 島風 (1/8スケール PVC塗装済み完成品) グッドスマイルカンパニー 2014-09-30 売り上げランキング : 369 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
コメント
コメント一覧 (2)
しまかぜに乗務されていて、しかも速射砲で勤務jされていたなんて、ちょっとうらやましいです。実際の業務は大変だとは思いますが。
僕が今まで観て来た護衛艦の速射砲は自動化されたものばかりだったので、人が入るタイプの速射砲は珍しかったので興味深かったです。