♪ふぉるしぃふぃえいぶるパラノマふぇのみな
♪ふぉるしぃふぃえいぶるパラノマふぇのみな



って訳で、前回、MOSAIC.WAVを取り上げたついでに、一つMOSAIC.WAVの曲を紹介をしてみようと思います。



昨年冬のコミケで発売され、2月に一般発売もされたMOSAIC.WAVの一番新しいインディーズシングル「ギリギリ科学少女ふぉるしぃ」。

一般発売と同時に私も購入して、聴き込んできましたが、最近、歌詞をじっくり眺める機会があって、その時、この曲の深さというかほんとうの面白さに気付きました。

普通に聴いていても、電波でかなりぶっ飛んでていい曲なんですが、改めて歌詞を読み返してみると、かなり凄い内容ですね。

よく読むとエセ科学をかなり皮肉ってるではないですか。いや、ホントそういう意味でも面白い。


歌い始めから

♪何千年もの積み重ねも 事実と事実の結びつきも
♪1度や2度の実験で覆せるわ


ですからねえ。酷すぎてワロタ。


♪数字と機械で それっぽく着飾って
♪理想と科学の 境界線 せいいっぱい侵犯しましょう


あー、こういうのってよくあるかもね。

素人にはちんぷんかんぷんの数学で理論をでっちあげたり、よく解らない実験機械で実験をして理論を証明したり。

数字出されると弱い人多いと思う。難しい公式とか出されても、本当にそういう公式があるかどうか判断できない。しかしそれを調べてまで、本物がどうか確かめようとする人は少ない。

一般人にはその機械が信用できる物か判断できないのに科学者が「ちゃんと数値を測定できるものだ」と言えば闇雲に信じちゃう。

一般人相手だとエセ科学者ののやりたい放題できちゃうよね。


♪データを選んで 信憑性 盛大に吹聴しましょう

「あるある大辞典」キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

偏った実験データで嘘をホントと信じ込ませようとする。最近ではよくある事です。

実験対象や分母になる集団を偏らせる事で実験結果も思いのまま!まずは結果ありきで実験内容を結果に合わせましょうw


♪あとの40人は実験に不誠実だったので除外しました〜

ワロタ。駄目だろーそれ。

50人中40人も除外したら実験の意味ねーえ!


♪よく出来た科学が魔法と区別がつかないせいで
♪よく出来ていない科学も魔法と区別がつかない


なるほど上手いな。この曲のテーマを一文で表したといえる上手い台詞です。


ホント、最近はインチキ科学がまかり通っていて、オカルトと科学の境界があいまいになっているのではないかと憂いていました。よくよく調べてみると私たちの周囲はエセ科学ばかりだ。

私たちが日常生活で当たり前だと思っている事が意外と間違っていたり、偏ったデータや嘘のデータを本当の事だと信じ込まされていたり、もう何が本当でなにが嘘なのか、訳解らない世界になっているんではないでしょうか?

ホント、この歌のような科学者が実際に多いのではないかと思いますよ。こういったエセ科学に関心をもっている所にこの曲ですからね。私個人としてそういった意味でタイムリー過ぎるこの曲。ホント面白い。


こうやって歌詞をなぞっていくと、こういったブラックユーモア的な要素がちりばめられていることに気付きます。なんか深いなと思いました。

単なる電波ソングとの違いを見せつけられた感じです。

この曲ってテンポが早いのでちょっと聴き取りづらい場所が多いので、CDを持ってる人は歌詞カードで内容を確認してみると面白いかもしれません。

まあ、これは電波ソング全体に言えることなのかもしれませんが。けっこう聞き間違えて覚えている部分とかありますからね。


ちなみにこのシングルが欲しい人は、一般のCDショップには置いてないと思うので注意が必要です。同人ショップやアニメショップ、エロゲショップなどで探して見て下さい。(ちなみに私は「とらのあな」通販で買いました)


※参考※

■MOSAIC.WAV公式
http://www.mosaic.cd/

■試聴はこちらで
http://www.sham.jp/studio/product/06falsie/index.shtml
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